引き続き「丁寧な買い拾い」で臨みたい局面・・・!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2020/06/04 10:54

◆ 「リスク選好姿勢」は継続・・・ - “109円台”にワンタッチ

“利益確定売り”に押される場面こそ見られたものの、「経済活動再開」への思惑は継続しました。
さらに昨日は「(景気底入れを示唆する)経済指標」も相次いだことで、「リスク選好姿勢」が緩むことはありませんでした。
「株高の連鎖」は継続、逃避資金流出の影響で「米10年国債利回りは上昇(一時4/14以来の0.771%)」を見せる中、ドル円はいわゆる“高止まり”となり、そして今朝方には“109円乗せ”を達成しています。

◆ “利益確定売り”を警戒しながらだが・・・?

「米雇用統計」が控えていることを考えれば、“利益確定売り”がいつ進行してもおかしくない状況であるのは事実です。
また“109円乗せ”を示現したことで、“一旦の上値達成感”が浮上する可能性もゼロではありません。
それでも「株高の連鎖」は続いており、懸念する「米中緊迫化」「米抗議デモ」にしても現時点では主だった「リスク回避要因」として機能している気配は見当たりません。

“利益確定売り”を警戒しながらになるだけに、「突っ込んだ買い上がり」には慎重姿勢が求められます。
それでも“大きな押し目”は期待薄(限定的?)と見ながら、「丁寧な買い拾い」を実行したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.523(3/24~5/7の61.8%戻し)
上値4:109.379(4/6高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:109.264(4/7高値、月足・一目均衡表先行スパン下限)
上値2:109.099(4/8-9高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.000(大台、6/3高値、週足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:108.920(20月移動平均線)
下値1:108.656(6/3安値後の61.8%押し)
下値2:108.567(ピボット1stサポート)
下値3:108.420(6/3安値、200日移動平均線)
下値4:108.300(100日移動平均線、20週移動平均線)
下値5:108.225(+1σ、50週移動平均線、5/29~6/3の38.2%押し、ピボット2ndサポート)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想