NY株式市場(29日)週末・月末のポジション整理に終始へ−ダウ平均は61.8%戻し水準で様子見か⁈
29日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引スタートとなりそうだ。
アメリカのトランプ大統領は、29日に中国が「香港国家安全法」を採択したことを受けた記者会見を開く予定だ。会見では中国への対応措置が明らかにされる見通しだ。
29日のダウ平均は、世界中のトレーダーらがトランプ大統領の会見内容を見極めるようと固唾を飲んで見守っている状況が続いていることから、積極的な買いが手控えられやすい相場環境だ。さらに週末と月末が重なってポジション整理の売りが出やすいことから、前日の引けにかけて失速した軟調な地合いを引きずる形で寄り付きを迎えそうだ。
ただ、トランプ大統領の対中措置の内容が判明するまでは、やや売り買い共に一方向に大きくポジションを傾けにくいこと状況にもある。ダウ平均は、前日に下げ止まった100日移動平均線(2万5380ドル)を寄り付きで割り込んだあとは、3月安値からの61.8%戻し水準:2万5230ドルを意識しながら様子見姿勢が徐々に強まるだろう。
ミネソタ州ミネアポリス近郊で起きた警官暴行事件も見極め要因としてあげられそうだ。
いずれにしても29日のアメリカ株式市場では、週明けまでのポジション持ち越しは控えるかたちで、速やかなポジション・クローズを心掛けながら次の中国政府のリアクションを確認することも重要になってくるとみている。
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