◆ わずかながらも“上抜け” - 一目の雲
欧州タイム序盤までは“ドル売り”が優勢でしたが、その後は一貫して“ドル買い”が目立ちました。
背景にあるのは「NYダウの持ち直し(△458ドル→+377ドル)」と、そして『現在はドル高が好ましい』という「トランプ発言」でした。
この影響にて、一時は“106.774円”へ値を落としたドル円は、NYタイム終盤には“107.363円”へと押し上げられました。
わずかながらも“日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は107.296円)”を越えた格好になりますので、“さらなる上値追い”がテクニカル的には期待できる局面といえます。
「週末の5・10日」というスケジュール感を考えれば、“実需のドル買い”が後を押す展開も想定されるところです。
◆ ただし“綱引き(ドル買い⇔円買い)”も想定されるだけに…?
一方で『米年金基金、中国株投資を延期』と報じられているように、「米中懸念」は再び高まりつつあります。
リスク回避姿勢は、「流動性確保」を目的とする“ドル買い”が促されやすい反面、“リスク回避→円買い”と素直に反応する要素も抱えています。
つまり、まだ「方向感が定まった」といえる状況ではないということになります。
「(雲の上限を)突破」「(再来週にかけて)“108.50円水準”まで緩やかに上昇」という状況を考えれば、テクニカル的には“もう一段の上昇”を期待せずにはおれない局面といえます。
ただしその場合においても“慎重に”との枕詞がついて回ることは、頭の片隅に残しておきたいところです。
本日のポイントとなるのは、“終値ベースでの雲上抜け(107.296円)”の有無と、そして“週足・一目均衡表先行スパン下限(107.584円)”への潜り込みの有無辺りか…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.686(5/12高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:107.584(週足・一目均衡表先行スパン下限、50日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、+1σ)
上値3:107.471(ピボット1stレジスタンス)
上値2:107.363(5/14高値、5/11~5/13の61.8%戻し水準)
上値1:107.296(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:107.230
下値1:107.079(20日移動平均線)
下値2:107.000(大台)
下値3:106.876(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値4:106.697(日足・一目均衡表先行スパン下限、5/13-14安値、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、5/7~5/11の61.8%押し)
下値5:106.566(5/11安値、-1σ、ピボット2ndサポート)
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