◆ “上値の重さ”優勢も、“崩れる”には至らず…
「ピークアウト→経済活動再開」への期待感と、「感染拡大・第2波」の警戒感による攻防戦は、昨日は“後者”に軍配が上がりました。
「(テクニカル的な)上値の重さ」+「米株安&米債高(金利は低下)」も重なったことで、ドル円は“107.117円”へと押し戻されていきました。
一方で、昨日も『マイナス金利に反対(カプラン・ダラス連銀総裁)』『マイナス金利は良い選択ではない(ブラード・セントルイス連銀総裁)』等、マイナス金利に否定的な「米要人発言」は相次ぎました。
現時点で“大きな反応”にはつながっていませんが、“下値を支える”としては機能している模様であり、“107円割れ”を窺うには至っておりません。
◆ 「方向感定まらず(膠着)」が基本だが…?
“センチメント(期待感 VS 警戒感)”のみならず、“テクニカル”でも「交錯」は続いています(現在は雲内で推移)ので、「方向感定まらず」は本日も続く可能性が否めません。
それを裏付けるかのように、“107.00円”には「分厚いドル買いオーダー」が待ち構え、“107.40-60円”には「段階的にドル売りオーダー」が並んでいるのも、事実です。
しかし「“雲の上限”が下がった(本日は107.349円)」ということが、昨日とは異なる点として上げることができます。
つまり仮に上方向へ推移するようなことがあれば、前記オーダー状況を鑑みれば「雲の上に顔を出す」可能性もあるということになります。
もちろん「レンジが狭まった」という可能性も存在しますので、本日も「方向感定まらず(膠着)」が基本と考えます。
それでも「上抜け」への期待感、少なくとも「崩れない」という見方は、堅持したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.766(5/11高値)
上値4:107.686(5/12高値、+1σ)
上値3:107.543(日足・一目均衡表基準線、50日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン下限、5/11~5/12の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値2:107.442(5/11~5/12の50%戻し)
上値1:107.349(日足・一目均衡表先行スパン上限、5/11~5/12の38.2%戻し)
前営業日終値:107.144(20日移動平均線)
下値1:107.000(大台、5/7~5/11の38.2%押し、ピボット1stサポート)
下値2:106.876(5/7~5/11の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値3:106.697(日足・一目均衡表先行スパン下限、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、-1σ、5/7~5/11の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
下値4:106.566(5/11安値)
下値5:106.406(5/7~5/11の76.4%押し、ピボットローブレイクアウト)
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