Fリテ、日本橋橋梁が大幅高、アコムは上げ幅を縮小

配信元:メルトレ
投稿:2009/11/04 15:56
 大引けの日経平均株価は41.36円高の9844.31円、TOPIXは0.73ポイント高の881.27ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は733、値下がり銘柄数は810、出来高は概算で16億8463万株、売買代金は概算で1兆2243億円でした。

 昨日の米国では、モルガンスタンレーが半導体株の投資判断を引き下げたことから、半導体関連主導で下げ幅を拡大する場面があったものの、バークシャーハサウェイが鉄道会社のバーリントンノーザンサンタフェ社の買収で合意したことや、工具メーカーのスタンレーワークスが、同業のブラック&デッカー社を買収と、M&Aの大型案件が続いたことから、NYダウは下げ幅を縮小。日本株は弱含んで始まったものの、香港ハンセン指数などアジア株高を背景に、徐々に下値を切り上げる展開。商品市況が高いことも関連銘柄には追い風となり、日経平均・TOPIXともに本日の高値圏で取引を終了しました。

 個別では、原油高&マッコーリ証券の格上げが好感された新日本石油が高く、みずほ証券が「アウトパフォーム」でカバレッジを開始した積水ハウスや、クレディスイス証券が格上げした武蔵野銀行が上昇。崩落寸前の橋が121基あると報じられたことで日本橋橋梁が買われ、上半期純利益を上方修正したフージャース、野村證券が格上げした日本製鋼所、場中に上方修正を発表したリズム時計、増益観測報道が好感されたエディオンが高く、日経平均プラス寄与度上位にはファーストリテイリング、日本製鋼所、日立建機、アステラス製薬、トレンドマイクロが登場しました。

 半面、10月の既存店売上高が2ヶ月連続の前年割れとなったメガネトップが売られ、マッコーリー証券が「アンダーパフォーム」でカバレッジを開始した堀場製作所も軟調。モルガンスタンレーによる米半導体業界格下げの煽りから、東京エレクトロンやアドバンテストが弱く、野村證券が格下げした東邦瓦斯&マネックスG、UBSが格下げしたSUMCO、通期予想を上方修正も市場コンセンサスに届かなかったスズキ、会社更生法の適用申請で投売りが殺到したロプロなどが下落。日経平均マイナス寄与度上位には、東京エレクトロン、クレディセゾン、テルモ、富士フイルム、アドバンテストなどがランクシンしました。

 市場関係者の間では引け後に決算発表が行われる日産自動車<7201.T>が注目されました。大引け間際に本日の高値をつけており、子会社の日産車体<7222.T>が後場に急上昇するところが関心を高めたようです。

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