◆ “潜り込み”に成功、“上抜け”にトライ - 一目均衡表の雲
“雲への潜り込み”に成功した昨日は、一気に“雲の上抜け”を目指す動きに発展しました。
「ピークアウト→経済活動再開」への思惑が台頭する中、「株式主導のリスク選好」も継続したからです。
加えて「米要人発言(『マイナス金利は適切ではない』)」も重なったことで、上値メドと見られた“4/30高値(107.502円)”を突破し、一気に“107.766円”へと駆け上がりました。
一方で「感染拡大・第2波」への警戒感も、根強いものがあります。
このため“一気の上抜け”には至っておらず、その後は“107.70-70円”での膠着を強いられています。
◆ ただし、ここから先が“容易ではない”…?
これから“雲の上限”が緩やかに低下し始めます(15日には107.30円水準)ので、テクニカル的には“(目先は)上値が重い”と見るのが自然です。
“108円手前”には「分厚いドル売りオーダー」も待ち構えています。
一方で“(週末には)現状維持でも上抜け”が期待できる局面ですので、“買い方は下値を支える(大きく崩れるは期待薄)”と見るのも、また自然ということになります。
“107.40-20円”に「段階的に展開するドル買いオーダー」が支える可能性は十分といえます。
本日は「米要人発言(クオールズ/メスター/カシュカリ/ブラード等)」が相次ぎますので、内容次第では“もう一段の上値追い”も期待できる局面かもしれません。
それでも本日に関しては、“やや上値が重い”と見たいところです。
“(108円回復に向けた)準備段階”として…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:108.250(200日移動平均線、+2σ)
上値4:108.173(3/24~5/7の38.2%戻し、50週移動平均線)
上値3:108.080(4/17高値、4/23高値、4/6~5/7の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値2:107.861(月足・一目均衡表基準線)
上値1:107.766(5/11高値、日足・一目均衡表先行スパン上限、+1σ)
前営業日終値:107.621(日足・一目均衡表基準線、50日移動平均線、週足・一目均衡表先行スパン下限)
下値1:107.346(5/7~5/11の23.6%押し)
下値2:107.166(20日移動平均線)
下値3:107.000(大台、5/7~5/11の38.2%押し)
下値4:106.876(5/7~5/11の50%押し、ピボット1stサポート)
下値5:106.697(日足・一目均衡表先行スパン下限、週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線、-1σ、5/7~5/11の61.8%押し)
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