西尾レント、今期経常を一転33%減益に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/05/08 15:30
 西尾レントオール <9699> が5月8日大引け後(15:30)に決算を発表。20年9月期第2四半期累計(19年10月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の97億円となった。
 しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の158億円→101億円(前期は150億円)に36.1%下方修正し、一転して32.8%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常利益は前年同期比92.8%減の4億円に大きく落ち込む計算になる。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比0.8%増の46.4億円となり、売上営業利益率は前年同期の12.0%→12.1%に上昇した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2020年9月期の第2四半期連結累計期間は、本日発表の決算短信のとおり、概ね計画水準で推移しましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、下期の業績に影響を及ぼすことが予想されますので、通期業績予想を修正いたします。 通期業績予想では、オリンピック・パラリンピック延期の影響も含め、イベント事業全体の売上高は当初計画と比べ80.9億円の減収、海外事業の売上高はオーストラリアの子会社を中心に当初計画と比べ16.5億円の減収を見込んでおります。また、その他の減収要素も勘案し、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は当初計画を下回ることが予想されます。 なお、配当については当初計画からの変更はございません。当該業績予想につきましては、以下の前提条件の基で策定しております。1.建設業界におきましては、一部の大型土木現場を中心に工事を延期・中止する現場もありますが、5月中旬以降は一般工事中心に概ね予定どおり施工されると見込んでおります。よって、今後建設業界全体の工事動向が変動した場合は、当社の業績へも影響する可能性があります。2.イベント事業におきましては、自粛が続いており、オリンピック・パラリンピックの延期も決定したことからも、今期中の大規模なイベント開催は難しいと見込んでおります。3.海外事業におきましては、日本以上に外出制限が厳しい国もあるため、国内と比べても今期の業績に与える影響が大きいと見込んでおります。また、今後各国の情勢によっては影響が長期化する可能性もあります。 大きな打撃を受けたイベント事業ですが、次期以降は徐々に需要が回復してくると予想しております。当社としましても、イベント需要に左右されない倉庫用テント等のレンタルに更に注力していく他、無観客イベントにも対応できる「動画配信サービス」等の商材を充実させることにより、業績回復に向けて取組んでまいります。※業績予想については、現時点で入手可能な情報に基づき予測したものであり、リスクや不確定要素が含まれており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。従いまして、当社グループを取り巻く経済情勢、市場動向、競合状況等により実際の業績が記載の金額と大幅に異なる可能性がありますのでご承知おきください。 なお、1株当たり当期純利益の今回修正予想に関しましては、2020年9月期第2四半期末の期末発行済株式数(自己株式控除後)を使用しております。
配信元: 株探

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