改めてリバウンド基調が強まるかを見極め【クロージング】

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/06 15:57
6日の日経平均は大幅に続伸。756.11円高の18576.30円(出来高概算16億7000万株)で取引を終えた。先週末に発表された米雇用統計の悪化が嫌気される展開が警戒されるなか、米国での新型コロナウイルスの感染拡大について、横ばいか安定化が始まっている兆候があるとの見解が示されたことが材料視された。

また、日本では緊急事態宣言の準備入りに入ったとの報道によって、売り方のショートカバーを誘う流れとなったようだ。グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が800ドルを超える上昇となり、日経平均は大引けにかけて上げ幅を広げている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が2000を超えており、全体の9割を占めている。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、海運の上昇率が7%を超えたほか、証券、輸送用機器が6%を超え、鉱業、情報通信、水産農林、不動産が5%を超える上昇だった。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>東エレク<8035>、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>信越化<4063>アドバンテスト<6857>がけん引。

日経平均は後場一段高となり、テクニカル面では5日線を突破し、25日線に接近してきている。また、本日の上昇で織り込んでいるとみられるが、週明けの米国市場が大幅な反発ともなれば、抵抗線突破を意識したリバウンド基調が意識されてくる展開も想定されてくるだろう。国内では今夕か明日にも緊急事態宣言が出されるとみられている。

本日はショートカバーとみられる流れが優勢だったが、緊急事態宣言が出された後、改めてアク抜け的な動きにより、リバウンド基調が強まるかを見極めたいところである。その他、セクターでは海運が上昇率上位であり、リバランスが中心である。中国では消費刺激策から消費が急速に回復してくる可能性もあり、資生堂<4911>などインバウンド関連を見直す流れも出てくることも意識しておきたいところ。


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配信元: フィスコ

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