銀行株の下げ目立つ 配当停止への警戒感も=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/04/02 03:03
 きょうも全面安の展開となる中、銀行株の下げが目立っている。FRBが金融緩和を強化する中、米国債利回りも低下しており、銀行の収益への懸念も出ているのかもしれない。それに加えて、今週初めにECBが資本確保のために域内の銀行に出した配当と自社株買いの停止要請をきっかけに、英中銀も同様の要請をしており、一部の英銀は合意している。財政刺激策は問題を抱えた企業の返済を支援しているが、それでも銀行は貸し倒れの急増を見込んでいる。

 先月、JPモルガンやゴールドマン、バンカメなど大手銀は、自社株買いを一時停止すると発表。それが配当にまで及ぶかどうかは未知数だが、もし配当も停止となれば、それまで大手銀は、約30%の配当性向を維持していたこともあり、投資家にとっては失望感も大きい。

(NY時間13:52)
JPモルガン 85.04(-4.99 -5.54%)
シティグループ 39.21(-2.91 -6.91%)
バンカメ 19.91(-1.32 -6.22%)
ウェルズ・ファーゴ 26.80(-1.91 -6.64%)
ゴールドマン 148.35(-6.25 -4.04%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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