今週は、16000円台中心の大幅上下動で週末上昇も

著者:出島 昇
投稿:2020/03/23 18:40

先週は徐々に下値を切り下げ、3年4ヶ月ぶりに17000円割れとなりました

 先週の予測では、欧米の株式の動きに注目しつつ底値を探る展開となり、時折、自律反発の動きも出ることを想定しました。前週の大きな下げで底入れを期待する見方もありましたが、今回の下げはファンダメンタルズに基く下げではないため、過去の動きは当てはまらないとしました。

 そのため日経平均は米国株の展開をみながら底値を探る展開としました。

 結果的に、週始めの17785円を高値に下値を探る展開となり、先週は20日(金)から3連休のため、週後半は様子見となり、17日(火)には16378円と安値を更新し、週末19日(木)は、ザラ場安値16358円、終値16552円と年初来安値を更新し、2016年11月9日以来3年4ヶ月ぶりの17000円割れで引けました。

 3月16日(月)の日経平均は、前週末のNYダウが△1985ドルの23185ドルと急反発したことで、△155円の17586円で寄り付き、一時△354円の17785円まで上昇するものの、ここをピークに下落となって、一時17000円を割り、終値は▲429円の17002円とかろうじて17000円を守りました。

 17日(火)は、前日の米国市場は、NYダウが3000ドル近い下落となり、ナスダックも過去最高の下げとなったことで、日経平均はアッサリと17000円を割り込み▲275円の16726円で寄り付き、一時▲623円の16378円まで下げました。その後、急速に切り返し△555円の17557円まで上昇するものの、すぐに下落に転じ終値は△9円の17011円と5日ぶりの小反発で引けました。

 18日(水)は、前日の米国でトランプ大統領がコロナウイルス対策として1兆ドルの巨額の財政出動をする計画を好感し、NYダウは△1048ドルの21237ドルとなったことを受け、日経平均は前場段階では△296円の17308円となりました。しかし、後場になると17367円で始まるものの、すぐに下落に転じて17000円を割り込み、終値では▲284円の16726円と大幅反落となりました。終値ベースでの17000円割れは、2016年11月9日の16251円以来、約3年4ヶ月ぶりとなります。

 19日(木)は、前日の米国市場でNYダウが▲1338ドルの19898ドルと2017年2月以来の2万ドル割れとなりましたが、寄り付きは為替が1ドル=109円台の急激な円安となったことで、日経平均は△269円の16995円で寄り付き、一時17160円まで上昇するものの、買い一巡後は戻り待ち売りに押されて続落となり、ザラ場で一時16358円まで下げ、終値でも▲173円の16552円と、ともに年初来安値更新となりました。

 19日(木)の米国市場は、原油相場の急反発や半導体や消費関連が買い戻されたことで、3指標そろって反発しました。ただし、経済指標は3月フィラデルフィア連銀景況指数や新規失業保険申請件数などは、予想を大きく下回りました。NYダウは相変わらず荒い動きとなり、700ドル以上下げて19177ドルまで下げ、△543ドルの20442ドルまで上昇し、終値は△188ドルの20087ドルで引けました。

 20日(金)は、日本市場は春分の日で休場でしたが、米国市場はNYダウは続伸して始まるものの、20531ドルまで上昇すると、感染拡大による経済の悪影響を懸念し、大幅反落となって19094ドルまで下落し、▲913ドルの19173ドルで引けました。大幅反落の要因には原油価格が18年ぶりの安値まで下落したことも投資家の心理を冷やしました。為替は一時、1ドル=111.5円まで円が売られ、引け値は110.96円でした。シカゴの日経先物は△480円の17030円となっていました。

今週は、16000円台中心の大幅上下動で週末上昇も

 今週もNY市場をにらんでの不安定な相場が想定されます。NY市場は15日(日)にFRBが4年3ヶ月ぶりに緊急利下げで金利ゼロへ、政府は1兆ドルの財政出動を発表するものの、上昇は一時的で、むしろ大規模な刺激策が投資家心理に恐怖を与え、最高値からの下落率はNYダウで32.18%となりました。日経平均は3年4ヶ月ぶりに16000円台へ下落し、柴田罫線のチャートでは、目先の下値の堅いところへ到達してきました。今週もコロナウイルス感染症の広がりと世界経済に与える影響を見極めながら16000円台を中心に上下動の大きい取引が続きそうです。

 現在の投資の動きは、「感染拡大の懸念」から各国の封鎖や外出禁止命令で人の移動が止まっており、実体経済の悪化懸念に移っています。そのため各国の経済対策がどこまでやれるのか注目となっています。リスク回避後退の動きから、円安の流れとなって日本の株式市場を下支えしています。今週の27日(金)は3月末権利付最終売買日となっており、需給が一時的に好転し戻りを試すことも想定されます。

 本日23日(月)は、先週末のNYダウが▲913ドルの下落となっていたにもかかわらず、△18円と小幅に始まり、一時、マイナスになる場面もありましたが、その後はじり高となり、大引けは△334円の16887円となりました。シカゴの日経先物は朝方15060円まで売られましたが、急速に値を戻したことも今日の上昇に影響しているようです。

出島式ズバ株投資情報ブログ
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(指標)日経平均

 先週の予測では、今週は株式市場の下落に歯止めがかかるかどうかとしました。ただし、ファンダメンタルズからのボトムの見極めは下落の要因である収束の見通しがつかないコロナウイルスなので難しいとしました。ただし、日経平均を柴田罫線でみると16000円台はボトム圏の可能性があるとしました。NYダウは下げ止まらず18日(水)は18917ドルまで下げ、日経平均は16000円台の前半で安値を更新する動きとなっています。

 先週は、NY州と他のいくつかの州で封鎖や外出禁止令が出ているように、世界各国の出入禁止措置により、経済が縮小するとの不安から世界の株価は下落となりました。今週もコロナウイルスの感染の広がりと世界経済に与える影響を見極めながら16000円台中心に値動きの荒い相場展開が想定されます。個別株では自律反発しているものも見られ、これが高まれば日経平均もいったん戻りを試すところですが、アメリカ株式がどうなるのか注目するところです。
 
日経平均03-23
 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、米国内でのコロナウイルスの感染拡大が懸念され、株式は大きな下落となっており、トランプ大統領が発言している大型の財政政策が実行されれば、相場の回復要因になるとしました。

 しかし、次々と打ち出される政策も一時的に株が上がっても、すぐにさらなる大きな急落となりました。16日(月)はFRBが緊急利下げをしたものの、逆に▲2997ドルと3000ドル近い急落となり、17日(火)には△1048ドルの反発となっても18日(水)にも▲1338ドルの19898ドルと2017年2月以来の2万ドル割れとなりました。19日(木)には△188ドルと反発するも、週末の20日(金)には▲913ドルの19173ドルとなって2016年12月2日以来、約3年3ヶ月ぶりの安値となりました。ザラ場では19094ドルと19000ドルへ接近しました。

 しかしチャート上では、19000ドルはフシではなく18000ドルは大きなフシ目となりそうです。

 NY州をはじめいくつかの州では、封鎖や外出禁止令が出て人の動きが止まり、ほとんどの業務に被害が及ぶことになり、景気の低迷は避けられません。第2四半期のGDPは15~20%のマイナス成長の見通しのために、3回目の経済政策を早急に打たなければなりません。23日までにトランプ政権は成立を目指しますが、民主党の反対などで中途半端なものになれば、さらなる下落も想定されます。今週は政府の経済支援策を見極めるところです。
 
NYダウ03-23
 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、ドルは底堅くしっかりした動きになるとしました。FOMCによる大幅利下げの公算があり、さらに大規模財政出動の期待があるため、ドルは買われやすくなるとしました。

 結果的に3月16日のFRBによる緊急利下げで0金利となり、17日には1兆ドルの財政出動となりました。株価は逆に下落となりましたが、ドルは買われ週末の20日(金)には、1ドル=111.50円まで上昇して引け値は110.96円でした。

 今週も引き続き、市場混乱でドル需要の地合は変わらず、底堅い動きが想定されます。一方でウイルス感染はアジアから欧州に移り、ユーロ圏各国に経済的な打撃を与えており、リスク回避の円買いも観測されています。しかし、基本的には安全資産としてのドルが選好される地合は変わらないとの見方が多いようです。
 
為替03-23
 

配信元: みんかぶマガジン
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