ユーロドルは利益確定売りも下値はなおしっかり=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/03/10 00:15
 ユーロドルは利益確定売りに押されているものの、下値はなおしっかりといった印象だ。本日の市場は原油急落から不安定な動きが続き、為替市場はドル円の下げが主導する形でドル売りが加速している。ユーロドルも上値追いの動きが見られ、何度か1.15ドルの節目を試す動きも見られたものの、いまのところ上値が抑えられている。

 このところの急上昇で、過熱感がかなり高まっており、1.15を前に利益確定売りの動きが出ているのかもしれない。今週はECB理事会が12日に控えており、その動向を見極めたい雰囲気もあるようだ。新型ウイルス感染は欧州でも拡大が続いており、ユーロ圏経済への悪影も必至と見られる。

 今週の理事会だが、利下げが期待されている。ただ、中銀預金のマイナス金利の深堀では現状の対応としては力不足。市場からは革新的な対応が必要との声も高まっており、その意味では中小企業を対象とした流動性供給に注力すると見られている。むしろ、マイナス金利の深堀については、4月以降との声も出ているようだ。資産購入については、現行の200億ユーロが据え置かれるものの、社債とカバードボンドの部分を増やす可能性も指摘されている。ユーロドルに関してはいずれにしろ、ドルの動向次第の面が大きい。

EUR/USD 1.1432 EUR/JPY 116.95 EUR/GBP 0.8705

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)