ドル円、新型ウイルス感染拡大で上値が重い。

著者:遠藤寿保
投稿:2020/02/10 09:40

マーケットコンディション

先週末のドル円は、109.97円で始まると早朝110.02円まで上昇。東京時間、横浜沖に停泊しているクルーズ船で41人の感染者が確認されると、109.81円まで下落。その後が、米雇用統計を控えてか109.90円を挟み揉み合い。ロンドン時間、一時109.99円まで上昇するが、その後、シンガポール政府が新型コロナウイルスに対する警戒レベルを引き上げるとのニュースで109.67円まで下落。NY時間、1月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想16万人に対して22.5万人と上振れると110.00円まで上昇となったが、失業率が予想3.5%に対して3.6%となった事を受け失速。その後は新型ウイルス拡大による世界景気悪化の思惑からNYダウ平均が下落すると、ドル円は109.53円まで下落し、109.76円でクローズをむかえた。

ドル円、新型ウイルス感染拡大で上値が重い。

米雇用では、「いってこい」。110円台定着とまではいかなかった。週末も感染者が増加するなど、新型ウイルス拡大による世界景気悪化は暫く継続。テクニカル的には、日足一目均衡表で、「三役好転」(強い買いシグナル)となっているが、このまま横ばいとなると②遅行線が実態線とクロスしそうである。110円台を定着するには、新たな買い材料が必要か。
遠藤寿保
YJFX! FXエバンジェリスト
配信元: 達人の予想