110円固めのドル円に落とし穴はないのか

著者:平野朋之
投稿:2020/01/20 11:48

今週の注目ポイント

■先週は米中通商第一弾合意が署名されたことを受けて、リスクオンの展開で大台である110円を突破しました。
その後は米経済指標やトランプ大統領の上院での弾劾裁判が開始されたことで強弱まちまちで110円前半で終了しています。


■今週はイベントとしてスイスで開催されるダボス会議に注目したいと思っています。

トランプ大統領をはじめムニューシン財務相菅、黒田日銀総裁、ラガルドECB総裁、カーニーBOE総裁と主要メンバーが参加することもあり大注目です。

前回のダボス会議では弱いドルは貿易面で米国の利益になるとドル安誘導発言をしていることもあり、更にトランプ大統領も大統領選を前に製造業に有利なドル安は見逃すはずもないとみています。
このダボス会議でも米国第一主義を貫く発言があるのかどうかに注目したいです。


■次に先週、米中第一弾合意が署名されその合意内容も予想通りの新鮮味のないものであったことは、買い材料にもならず、次の合意に向けて期待感の増すところと言いたいところです。

しかし、中国の劉副首相が中国企業は米農産物を市場状況に基づいて購入するといっていることが何かけん制しているようにもみえます。


■この言葉以外に実際に大量な農産物を購入するのかには疑問があります・・・。

また、この合意が継続的に履行されるのかにも疑問を持っています。

特にこの先の重要な第二弾合意を含め米中関係は難題を抱えていることもあります。更に、前回のようなイランとの軍事衝突懸念もさることながら中東関係にも警戒は必要です。

また、北朝鮮問題に関しても現状では、材料に出てきていませんが見逃すことができない材料だと思っています。


■最後にドル円のテクニカル面です。

日足上では徐々に下値が切り上がってきており、目先は110円固める状況になりつつあります。

しかし、4時間足をみるとRSIからみればダイバージェンスの兆候もあり、頭の中には、調整が起こりうることも想定しておいた方が良いでしょう。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想