【買い】不動テトラ（1813）政府の大型経済対策で再動意が期待される◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

政府の大型経済対策で再動意が期待される

業種：建設
時価総額：274億円
PER：10.55倍
PBR： 0.99倍

　2006年に陸上土木と地盤改良事業のエキスパートである不動建設と、海洋土木と消波ブロックの製作用型枠賃貸を行うテトラが合併して誕生。それぞれが得意としていた地盤改良と消波ブロックでは首位を誇る。1956年に世界で初めてサンドコンパクションパイル工法の開発に成功、有する特許は20余りにのぼるなど独自工法を強みとしている。

　業績面は11/8に中間決算を発表しており、事前の10/29には期初の減益見通しを増益見通しに上方修正していた。今期は土木事業の受注高が減少したものの、現状において特に手持ち受注高が高水準を保っていることから、来期においても業績は堅調推移が見込まれる。さらに政府が新たな補正予算で公共投資は6兆円規模との概算があり、同社の事業環境には強力な追い風が吹くこととなりそう。

　株価は昨年12月の政府が補正予算を閣議決定したタイミングで上値ブレイクに至り、その後は高値圏で売り買いが交錯した。足元ではやや軟化傾向にあったところ、先週末には大型経済対策の提出を前に持ち直しの動きがみられている。今週は再びインフラ関連株の注目度が高まることに期待しておきたい。