八洲電機 Research Memo(2):プラント事業、産業・交通事業、電子デバイス・コンポーネント事業で構成

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/09 15:12
■業績動向

八洲電機<3153>の2020年3月期第2四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比7.1%増の29,923百万円、営業利益が122百万円(前年同期は33百万円の損失)、経常利益が188百万円(同3.5倍)、親会社株主に帰属する四半期純利益が同50.8%減の88百万円となった。

同社の事業は、プラント事業、産業・交通事業、電子デバイス・コンポーネント事業の3つのセグメントで構成されているが、このうちプラント事業は2020年3月期第1四半期では伸び悩んだものの、大型プラントなどが順調に進展、好調に推移した。

産業・交通事業では、産業機械関連のセットメーカーにおいて生産調整があったものの、再開発案件や首都圏を中心とした空調関連機器の販売や空調設備工事などが順調に進捗し、好調に推移している。さらに、交通分野も鉄道関連が好調を持続した。全体的に、採算性の高い工事案件が増えており、利益は黒字を確保している。

今後は、ポスト東京オリンピック・パラリンピックの受注動向を見極めなければならないものの、首都圏の再開発需要は依然として根強く、事業を取り巻く良好な環境に変化は見られない。関西圏が波及効果のメインとなりながらも2025年大阪・関西万博のほか、IRなど期待の材料もある。

一方、プラント関係に関しても、鉄鋼などの大口ユーザーにおいて設備の老朽化が進んでいることから、今後も受注を安定的に確保できそうな状況だ。今後も10年くらいは更新需要が見込めると同社ではみている。

2020年3月期連結業績見通しは、売上高が前期比6.0%増の74,000百万円、営業利益が同2.2%増となる2,400百万円、経常利益が同3.0%増の2,600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.4%減の1,700百万円との期初予想を据え置いている。配当については年20円を継続する見通しだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)

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