今週の日経225予想 週末にかけて慎重なポジションサイジングを(12/9週)

著者:山口哲也
投稿:2019/12/09 13:34

【先週の日経225の動向と今週の主要イベント】

今週の主な経済指標
先週の日経225(TFX)は小幅続伸。週初23,329円で寄り付いた日経225は、週初に23,513円まで上昇するも、トランプ大統領がブラジルとアルゼンチン鉄鋼・アルミに関税を課すとしたことや、米中通商合意期待の後退から22,872円まで下落。週末にかけては政府の経済対策の発表などもあり底堅く推移し、23,435円で引けました。

今週の主要な経済指標は図の通り(大きな図表はツイッターでも配信しています。)で、FOMCやECB理事会、また、消費者物価指数、小売売上高など週後半にかけて重要な経済指標が集中します。
更に、今週は、メジャーSQであることに加え、12日の英総選挙、15日の米国の対中制裁関税発動予定で結果によっては、相場に新しいトレンドが出始める可能性もあります。

【日経225(TFX) 週足 チャート】

【日経225(TFX) 週足 チャート】
日経225(TFX)の週足チャートです。
まず、移動平均線は上から順に13週MA(22,739円)、26週MA(21,965円)、52週MA(21,587円)でいずれも上向き、且つ、価格はその上側に位置しています。チャート上のピンクのラインは、26週移動平均線のエンベロープ(期間26、乖離率10%、上部バンド24,066円、下部バンド19,690円)で、バンドは概ね横ばいから緩やかに上昇しています。また、ストキャスティクスは%D(92%)、Slow%D(91%)と過熱感が出ていることもあり、それぞれが80%を割り込む際には売りを考えたいところです。
ただし、トレンド自体は上向きであるため中期売買戦略はエンベロープの上部バンドをレジスタンスに押し目買いとします。ストップは13週MAの位置する22,739円。

【日経225(TFX) 日足 チャート】

【日経225(TFX) 日足 チャート】
日経225(TFX )の日足チャートです。
価格は200日移動平均線(21,769円)や一目の基準線(23,152円)、転換線(23,199円)、雲(上限22,452円、下限21,595円)の上側に位置しており、遅行スパンが日々線の上側に位置しているため、目先のサポートは23,150円から23,200円前後が意識されます。
 ストキャスティクスは%D(75%)、Slow%D(68%)となっており、短期的な売買戦略は買いと見ています。
 一方で、直近の高値となる23,589がレジスタンスとして意識されるため、遅行スパンが日々線を下回ってくる場合、売りと考えます。


このコメントは弊社チーフテクニカルアナリスト山口の個人的な見解で、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。チャート画像を拡大したものを、フジトミ公式ツイッター「 日経平均株価指数のフジトミ https://twitter.com/fujitomi_8740 」にアップしています。
山口哲也
フジトミ証券株式会社 チーフ・テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想