●シーズナルチャート通りの動き?!
早いもので、今年も1ヶ月を残すところとなりました。師走相場に入り、にわかにタリフマンの口撃に振り回される展開となっています。本丸は米中貿易協議、そこに南米(ブラジル・アルゼンチン)、欧州(フランス・ドイツ)も彼のターゲットに加えられています。今年の感謝祭での消費がかなり堅調であったことを受け、先月末まで株式市場を中心に高値を更新する動きが続いていましたが、今月に入り、ガラッとムードが変わりつつあります。12月の各商品の星取表(過去10年)を作成してみるとNYダウ:6勝4敗、日経平均:5勝5敗(月足陽線:勝 月足陰線:敗)であり、明確な傾向が見当たらない月であることを確認。さらには、過去20年のシーズナルチャートを確認しても、12月中旬まではやや調整の動きにもなりやすい傾向があることから、個人的には、この動きを踏襲しているものと考えています。折しも今月15日には追加課税の発動の有無といったイベントが控えています。ここから株式市場は調整の持ち込まれやすい時間帯に入っていくと思いますが、ドル円に与える影響はそれほど大きくならないと考えています。その理由は年末年始のドル調達意欲が強いからです。通常、年末年始のドル需要な旺盛です。需給関係が相場のサポートとして機能するものと考えています。その辺りが、昨日の株の下落に比べ、ドル円の下げが小さかったことにも表れています。