「次なる材料待ち」も、「いい押しが入った」…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2019/11/07 10:41

◆とりあえず一服… - 108円後半に押し戻される

※ご注意:予想期間は11月8日と表示されていますが、本日(11月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

想定通り、とりあえず一服…。

旺盛な米国債入札もあって、米10年債利回りは“1.85%台⇒1.80%台”へと低下しました。
『米中合意(第1段階)の署名が12月にズレ込む可能性』との一部報道も、“利益確定売り”を促した印象があります。
NYダウが“110ドル超の急落”を瞬間的に見せる中、ドル円は緩やかに“109円割れ”へと押し戻されていきました。

◆ただ“リスク回避要因”として機能するかは甚だ疑問…?

もっとも「後ズレ=交渉決裂」というわけではありませんので、このまま“リスク回避要因”として機能するかは未知数(…というより疑問?)といわざるを得ないところがあります。
その上で“後ズレ”を織り込んだ可能性を考えれば、“大きくは崩れない”と見るのは可能ということになります。

「次なる材料待ち(様子見)」の印象は否めませんが、“大きくは崩れない”“押し目買いチャンス”を前提に、引き続き対峙したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:109.620(5/31高値、月足・一目均衡表基準線)
上値4:109.537(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:109.315(8/1高値、10/30高値、4/24~8/26の61.8%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:109.241(11/5高値、50週移動平均線、+2σ)
上値1:109.181(11/6高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:108.985(200日移動平均線、+1σ、大台)
下値1:108.816(11/6安値、ピボット1stサポート)
下値2:108.723(11/1~11/5の38.2%押し)
下値3:108.648(20日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:108.519(11/5安値、11/1~11/5の50%押し)
下値5:108.402(11/1~11/5の61.8%押し、月足・一目均衡表転換線、ピボットローブレイクアウト)
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想