東京株式(大引け)=401円高、米中対立の構図緩みリスクオン加速

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2019/11/05 15:42
東京株式(大引け)=401円高、米中対立の構図緩みリスクオン加速  5日の東京株式市場は大きく買い優勢に傾き、日経平均は一時478円高に買われ2万3300円台まで上昇する場面があった。大引けはやや伸び悩んだものの400円強の上昇で年初来高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比401円22銭高の2万3251円99銭と大幅反発。東証1部の売買高概算は16億6076万株、売買代金概算は3兆554億円。値上がり銘柄数は1743、対して値下がり銘柄数は356、変わらずは55銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスクを取る動きが一気に強まった。前日の米国株市場でNYダウが過去最高値を更新、貿易協議の部分合意が接近しているとの観測から米中貿易摩擦に対する警戒感が後退したことや、10月の米雇用統計発表を受けて米景気の強さが改めて確認されたことが全体相場を押し上げる要因となった。東京市場では、取引開始前に英大手メディアを通じ米政権が対中制裁関税の一部撤回を検討していると伝わったことも強気ムードを助長した。取引時間中は朝方軟調だった中国株がプラス圏に切り返したことも追い風材料。海外投資家などが、ハイテクをはじめ世界景気敏感株を中心に空売りの買い戻しや出遅れ修正狙いの実需買いを入れた。東証1部全体の8割の銘柄が上昇し、全体売買代金も3兆円を上回るなど高水準だった。

 個別では、1000億円を超える断トツの売買代金をこなした任天堂<7974.T>が大きく上値を追い、ソフトバンクグループ<9984.T>も買い優勢。Zホールディングス<4689.T>が人気化し値上がり率トップに買われた。トヨタ自動車<7203.T>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも強い動きをみせた。NTT<9432.T>が物色人気、富士フイルムホールディングス<4901.T>も高い。リブセンス<6054.T>が商いを伴い急騰、アイ・エス・ビー<9702.T>も値を飛ばした。

 半面、日立製作所<6501.T>が軟調、花王<4452.T>も安い。朝高の東京エレクトロン<8035.T>も値を消した。三井海洋開発<6269.T>がストップ安に売り込まれたほか、三井E&Sホールディングス<7003.T>も値幅制限下限まで売られる場面があった。コニカミノルタ<4902.T>も大幅安、コナミホールディングス<9766.T>も急反落となった。モリテック スチール<5986.T>が利食われた。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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