決算前に業績見極めムード台頭

配信元:フィスコ
投稿:2019/10/23 12:21
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;22540.56;-8.34TOPIX;1630.15;+1.55

[後場の投資戦略]

 前場の日経平均は方向感に乏しく、結局小幅な下落で前場を折り返した。東証1部の値上がり銘柄は全体の半数以上で、東証株価指数(TOPIX)は小幅ながらプラスを確保しており、市場のムードはさほど悪くない。先週まで日経平均主導の急ピッチの株高を見せていたため、想定内の調整と捉える向きが多いだろう。上昇局面で乗り遅れた投資家の買いが入りやすいとみられ、日経平均も22500円水準で底堅さを見せている。

 ただ半導体株安の流れを見ると、先行する海外企業の決算を受けて業績見極めムードが早くも台頭してきた感がある。先週末に当欄で指摘したとおり、底打ち期待が高まる半導体関連製品も向け先によって先行きへの見方は強弱分かれているようだ。決算で実際の事業環境が見えてくるにつれ、銘柄選別の動きが強まる可能性がある。本日の日本電産<6594>を皮切りに主要企業の決算発表がスタートし、24日には中外薬<4519>、25日にはエムスリー<2413>信越化<4063>、NRI<4307>などが発表を予定している。日経平均はひとまず年初来高値水準で決算発表シーズンを迎える格好となりそうだが、ここまで外需株の業績底打ち期待を急速に織り込んできただけに、期待どおりあく抜け感のある決算内容かどうか慎重に見極めたいところだ。
(小林大純)
<AK>
配信元: フィスコ

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