来週の株式相場戦略=堅調地合い継続も、「5G」関連の物色を注視

半導体・電子部品株の上昇基調が強まったことが大きな関心を集めている。17日に発表された台湾のTSMCの決算に関して、アナリストからは「5Gなどに絡み最先端技術への設備投資が積極的に実施されることが確認できた」とみている。これはオランダの半導体製造装置メーカー、ASML社の決算でも確かめられたほか、村田製作所<6981.T>など電子部品大手にも5G関連の需要の波はすでに到来している様子だ。
来週から米国に続いて日本も決算シーズンに突入する。23日の日本電産<6594.T>を皮切りに25日には信越化学工業<4063.T>、野村総合研究所<4307.T>などが決算を発表する。とりわけ、日電産が注目されているが、「安川電機<6506.T>の時と同様にたとえ悪い内容でも材料出尽くし感が出る可能性」(市場関係者)が指摘されている。市場では永守社長のコメントに注目が集まっている。
また、米国企業の決算では23日のキャタピラーやボーイングなどが注目される。NYダウは状況次第で7月高値を抜き最高値更新もあり得る。特に、22日のテキサス・インスツルメンツや23日のラム・リサーチ、24日のインテルなど半導体関連株が注目されている。懸念要因は依然、米中摩擦の行方だが、少なくとも一時に比べ警戒感は後退している。
米国では22日に9月中古住宅販売件数、24日に9月新築住宅販売件数が発表される。 日本では22日が天皇陛下の「即位礼正殿の儀」で祝日、24日から東京モーターショーが開催される。24日にはインティメート・マージャー<7072.T>、25日にはBASE<4477.T>がともに東証マザーズに新規上場する。(岡里英幸)
出所:MINKABU PRESS
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