マーケットE Research Memo(9):成長投資を優先し無配を継続

配信元:フィスコ
投稿:2019/10/17 15:59
■株主還元

マーケットエンタープライズ<3135>は、株主に対する利益還元は今後の重要な経営課題の1つであると認識しているが、これまでのところは無配となっており、2020年6月期も無配継続の予想としている。

農機具、医療機器、通信(モバイル)、レンタル、メディアなど、同社は成長分野を多数抱えているが、前述のように戦略投資期間は一旦終了し、2019年6月期には売上高、利益ともに過去最高を更新した。

2020年6月期については、上記のように、過去最高業績の連続更新を狙う一方、中長期的な成長を見据えて拠点の拡大を含めて成長投資も同時に進める計画で、まずはそちらに資金を投下する方針だ。


■情報セキュリティについて

AWSのサービスを活用し、そこでデータを保管することで流出等のリスクを最小化
同社はインターネット特化型リユース企業として、情報セキュリティについては高い関心と注意を持って臨んでいる。

社内で利用するPCに関し、PCにデータをインストールするタイプのアプリは、WordやExcelなどの基本的なオフィスソフトを除き、基本的に使用していない。サーバーとしてAmazonのAWSを利用しており、データはそこにすべて管理されている。各PCはサーバーにアクセスするための端末としてのみ利用しており、データ保管機能を持たせていない。

顧客の個人情報については、暗号化は当然のこととして、複数のシステムを組み合わせて初めてアクセスが可能な体制としている。これによって社外に流出するリスクを減少させている。またクレジットカード情報について同社は外部の決済サービス事業者を活用しているため、同社からの情報流出のリスクはない。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

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配信元: フィスコ

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