“上下に振れやすい”が、本日は“膠着”が基本…!?

著者:武市佳史
投稿:2019/08/07 10:11

◆やはり「手痛いしっぺ返し」 - 今年2番目の値幅で急反発

※ご注意:予想期間は8月8日と表示されていますが、本日(8月7日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


調子に乗った向きには、やはり「手痛いしっぺ返し」が…。

「中国を為替操作国に指定」を背景に“105.517円”へ急落したドル円でしたが、「人民元安容認の思惑後退(7.00元よりも元高(6.9683元)で基準値設定)」を機に“107.089円”まで一気に急騰しました。
その後は伸び悩みに転じていますが、大小ストップロスを絡ませながらの急騰幅は“今年2番目の大きさ(1.5円超)”に達しました。

◆ただし“底打ち⇒反発”と見るのは早計…?

もちろん「米中リスク」が払拭されたわけではありませんので、このまま“底打ち⇒反発”と見るのは早計といえます。
そして“戻り売り”は根強いだけに、もしかしたら“下値を窺う”が先行する場面もあるかもしれません。
それでも“昨日の急騰劇(巻き戻し)”を見せられた直後ですので、売りの手は“委縮しやすい”と見るのが自然ということになります。

ボラティリティが高まっていますので、“上下に振れやすい”のは事実です。
それでも株価動向・金利動向、そして昨日の波乱を演出した人民元関連には目を配り、“リスク回避姿勢”の浮き沈みに注意しながらも、本日の基本は“膠着”と考えたいところです。
「“106円後半”は重く、しかし“106円前半”は堅い」という展開を、想定しながら…。

◆ドル円の支持抵抗ライン

※違う通貨ペアの支持抵抗ラインを記載しておりましたので訂正いたします。
上値5:107.089(8/6高値)
上値4:106.970(-1σ、大台)
上値3:106.834(8/6高値後の76.4%戻し)
上値2:106.689(8/6高値後の61.8%戻し)
上値1:106.571(8/6高値後の50%戻し、8/6高値後の戻り高値)
前営業日終値:106.451
下値1:106.303(8/6安値後の50%押し)
下値2:106.105(-2σ、8/6安値後の61.8%押し)
下値3:106.000(大台)
下値4:105.616(ピボット1stサポート)
下値5:105.517(8/6安値)

※10:49ドル円支持抵抗ライン追加
※14:38数値修正
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想