ここからは「一筋縄ではいかない」…? - ただ「仕掛け的な動き」には引き続き要注意…!?
◆“大幅利下げ観測”後退 - ドル全面高
※ご注意:予想期間は7月9日と表示されていますが、本日(7月8日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
注目の米雇用統計は「非農業部門雇用者数(+22.4万人)」が事前予想を上回ったことで、“過度に織り込まれた大幅利下げ観測”が後退しました。
“ドル全面高”の様相を見せる中、ドル円は“108.636円”へと上値を伸ばしていきました。
◆ただ“利下げ観測”が後退したわけではなく、“リスク選好姿勢”は継続…?
一方で、金利先物から見た“7月利下げの確率(100%)”は変わっておりません。
あくまで“大幅利下げ観測(50bp利下げ:28.7%⇒4.9%に低下)”が後退したに過ぎませんので、“利下げ観測そのもの”が後退したわけではありません。
このため“(利下げ観測を背景にした)株高の調整”は軽微に留まっており、その分だけ最も警戒すべき“リスク回避⇒円買い”も気配が見られないということになります。
◆“ポジティブ・サプライズ(底打ち・反転)”はミスリードと考えるが…!?
あくまで“ポジション調整(過度に織り込まれた分の巻き戻し)”と見るのが自然ですので、これを“ポジティブ・サプライズ(底打ち・反転)”と見るのはミスリードと考えます。
しかし「クオールズFRB副議長(9日)/パウエルFRB議長(10-11日)/ウィリアムズNY連銀総裁(11日)」と、今週は“(7月利下げを含む)今後の米金利見通し”に影響を及ぼし得る発言が相次ぎます。
そうした神経質な状況下において“上値の重さ”ばかり囃されると、“もう一段の巻き戻し”が浮上する可能性も…?
ここから先は「一筋縄ではいかない」と見ますが、“6/11高値(108.798円)”&“4/24~6/25の38.2%戻し(108.922円)”を狙う「仕掛け的な動き」には注意しておきたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:109.141(月足・一目均衡表先行スパン下限、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:109.022(50日移動平均線し、+2σ、大台)
上値3:108.922(4/24~6/25の38.2%戻)
上値2:108.798(6/11高値、6/17高値、週足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:108.636(7/5高値)
前営業日終値:108.480(+1σ)
下値1:108.214(7/3~7/5の38.2%押し
下値2:108.083(7/3~7/5の50%押し、ピボット1stサポート)
下値3:108.000(大台、20日移動平均線)
下値4:107.925(6/25~7/5の38.2%押し、7/3~7/5の61.8%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値5:107.778(7/5安値、日足・一目均衡表基準線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。
11:08 ドル円 抵抗・支持ライン追加
配信元: