市場の視線は米金融政策へ
注目されたG20・米中首脳会談ですが、ほぼ市場予想通り「明確な解決策を提示せず、協議継続」といった時間稼ぎの結末。ファーウェイへの米国企業の部品供給を認めたことがサプライズではありましたが、クドローNEC委員長は「恩赦が与えられたわけではない」と市場の先走りに注意喚起をしています。なかなかリスクOFFから抜け出せない状況と考えています。
そして、市場の視線は今月末に開催されるFOМCへと向けられています。市場は今回の会合で0.25%の利下げをイメージ、ただ、市場関係者の中には0.5%の利下げに踏み切るのでは?との観測もあり、その利下げ幅に注目が集まっています。もちろん、今回の利下げは現在の米経済指標結果を見ると、「予防的措置」と言うことになります。ただ、市場はリーマンショック以降、じゃぶじゃぶの資金供給に慣れきっているため、仮に0.25%の利下げにとどまった場合、さらなる利下げを求め、株売りに向かうのではないかという懸念があります(いわゆる催促相場)。
過去10年の日米の株式市場の星取表(陽線:勝ち 陰線:負け)を作成してみたところ、7月はNYダウ:8勝2敗、日経平均:6勝4敗であり、上昇しやすい月である一方、8月については日米ともに4勝6敗となっておりました。特に米国株は史上最高値圏での動きが続いているだけに売りが出やすい状況。8月は市場関係者も夏休みを取りやすい月でもあり、参加者が減少する傾向があります。つまり、流動性が低下しやすいわけです。そんな時に思わぬ材料が飛び込んでくると、値動きが大きくなるという訳です。
特に今年の8月については日米通商協議もスタートしている事が想定され、トランプ大統領が8月に「日米に素晴らしい発表が出来る」と5月の日米首脳会談後に発言したのは記憶に新しいところ。もちろんこれは米国にとって素晴らしいものということになるわけであり、波乱の展開が予想されます。
そして、市場の視線は今月末に開催されるFOМCへと向けられています。市場は今回の会合で0.25%の利下げをイメージ、ただ、市場関係者の中には0.5%の利下げに踏み切るのでは?との観測もあり、その利下げ幅に注目が集まっています。もちろん、今回の利下げは現在の米経済指標結果を見ると、「予防的措置」と言うことになります。ただ、市場はリーマンショック以降、じゃぶじゃぶの資金供給に慣れきっているため、仮に0.25%の利下げにとどまった場合、さらなる利下げを求め、株売りに向かうのではないかという懸念があります(いわゆる催促相場)。
過去10年の日米の株式市場の星取表(陽線:勝ち 陰線:負け)を作成してみたところ、7月はNYダウ:8勝2敗、日経平均:6勝4敗であり、上昇しやすい月である一方、8月については日米ともに4勝6敗となっておりました。特に米国株は史上最高値圏での動きが続いているだけに売りが出やすい状況。8月は市場関係者も夏休みを取りやすい月でもあり、参加者が減少する傾向があります。つまり、流動性が低下しやすいわけです。そんな時に思わぬ材料が飛び込んでくると、値動きが大きくなるという訳です。
特に今年の8月については日米通商協議もスタートしている事が想定され、トランプ大統領が8月に「日米に素晴らしい発表が出来る」と5月の日米首脳会談後に発言したのは記憶に新しいところ。もちろんこれは米国にとって素晴らしいものということになるわけであり、波乱の展開が予想されます。