「下げ過ぎの域に入った」…? - 「下げ渋りの有無」がポイント

著者:武市佳史
投稿:2019/05/14 10:31

◆「中国の報復関税」 - リスク回避再燃

※ご注意:予想期間は5月15日と表示されていますが、本日(5月14日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


あぁ、あぁぁ…。
“109.70円”水準で膠着していたドル円でしたが、NYタイム序盤に“109円割れギリギリ”へと売り込まれました。
「中国の報復関税(6/1より、600億ドル相当の米製品に最大25%を賦課)」がリスク回避姿勢を誘ったからですが、ただ対円を除けば“ドルは強含み”ということもあり、幾分値を戻して昨日の取引を終えています。

◆“一旦様子見”とせざるを得ないのは事実…!?

本日はNYダウ急落を受けた「日経平均に注目」ということになりますが、しかし本稿執筆時点ですでに「(令和に入ってから)7日続落/下げ幅は1400円超」に達しています。
ドル円も「“109円”付近に国内勢のドル買いが待ち構えている」とされますので、下げ渋るようなことがあると…?

“週足・一目均衡表先行スパンの雲下限(109.590円)”で下げ止まれなかっただけに、「テクニカルは悪化」しています。
その中で「イメージは下方向」は続いていますので、“一旦様子見”とせざるを得ないのは事実です。
それでも「下げ過ぎの域に入った」「目先は買い戻し先行」を期待したいところです。

◆ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:110.101(5/9-10高値)
上値4:110.000(大台)
上値3:109.827(5/13高値、月足・一目均衡表転換線)
上値2:109.693(月足・一目均衡表基準線、ピボット1stレジスタンス)
上値1:109.590(週足・一目均衡表先行スパン下限/基準線)
前営業日終値:109.303(-2σ)
下値1:109.144(5/13安値後の押し目)
下値2:109.022(5/13安値、大台)
下値3:108.941(ピボット1stサポート)
下値4:108.724(2/1安値)
下値5:108.579(ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:29 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想