手掛かり難と「気迷い」と

配信元:フィスコ
投稿:2019/02/19 12:19
[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21297.67;+15.82TOPIX;1604.54;+2.58

[後場の投資戦略]

 前日の米国市場が休場だっただけに、日経平均は方向感に乏しい展開となっている。前場の東証1部売買代金は概算で8600億円ほどにとどまっており、積極的な売買は限定的のようだ。ひとまず連休明けの米国株の動向を見極めたいとの思惑から、後場も模様眺めムードが続きそうだ。このところ米国発の材料に一喜一憂する相場展開となっていることが改めて浮き彫りになったと言える。

 他方、本日の日経平均の動きは市場の気迷いを映したものとも捉えられる。日足チャートでは前日の上昇で75日移動平均線を上抜け、戻り歩調が続いているように見える。しかし、週足チャートでは13週、26週、52週の各移動平均線が揃って下向きとなっており、中長期的な基調が好転したとの見方はまだ少ない。市場関係者の声も強気、弱気が入り混じっており、相場全体としての方向感を見極めるまで中小型のテーマ株、材料株で値幅取りを狙う短期物色が中心となりそうだ。
(小林大純)
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配信元: フィスコ