インテリックス Research Memo(5):仕入物件の増加により総資産が拡大

配信元:フィスコ
投稿:2019/02/18 15:35
インテリックス<8940>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2019年5月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,194百万円増加の35,191百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,472百万円減少したが、たな卸資産が2,490百万円増加した。通常物件は地方店で仕入が増加したことにより、件数ベースで前期末比63件増の518件となったが、平均仕入単価の低下により金額ベースでは同6億円減少の106億円となっている。一方、賃貸物件に関しては「モンタン博多」をアセットシェアリング商品として販売開始するため固定資産から振り替えたこともあり同30億円増の89億円となった。また、固定資産ではリースバック事業による長期保有収益物件の取得等により有形固定資産が1,881百万円増加した。長期保有収益物件については前期末比18億円増の86億円、物件数で同112件増の196件となっており、増加の大半はリースバック物件の取得によるものとなっている。

負債合計は前期末比3,229百万円増加の25,088百万円となった。たな卸資産や長期保有収益物件の取得資金として有利子負債が同3,489百万円増加した。また、純資産合計は親会社株主に帰属する四半期純利益117百万円を計上した一方で配当金151百万円を支出したことにより、同35百万円減少の10,103百万円となった。

経営指標を見ると、有利子負債残高の増加を主因として自己資本比率が前期末の31.6%から28.7%に低下し、有利子負債比率が194.1%から229.4%に上昇した。今後もリノヴェックスマンションやリースバック物件の仕入れを積極的していけば、有利子負債が先行的に増加していくことが予想される。同社では経営の安全性を保つため、自己資本比率の水準として25%以上を維持していく方針を示しており、同水準の範囲内で有利子負債を活用しながら収益を拡大していくことになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ

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