【来週の注目材料】節目下回り09年第一四半期以来の低い伸びも~中国第4四半期GDP
米中通商摩擦問題が市場の大きな注目を集める中、21日月曜日に中国の10-12月期GDPが発表されます。
米中の通商摩擦の影響で、今月14日に発表された12月の中国貿易統計において、輸出・輸入がともに予想外に大きく落ち込み(輸出前年同月比-4.4%、輸入同-7.6%)、16年以来の減少を見せました。
こうした状況が中国経済の鈍化懸念につながっており、10-12月期のGDPはかなり厳しい数字になると見込まれています。
今のところの予想は前年比+6.4%。
昨年の経済成長目標である節目の+6.5%を下回る見込みに。また実現すると3期連続での成長鈍化となります。
この水準はリーマンショック後の2009年第1四半期に1992年の統計開始以来最低の伸びを記録したときと同水準。
予想を下回った場合は過去最低水準を記録することになります。
なお、2019年のGDP成長率はさらに鈍化見込みとなっています。
中国国営紙チャイナデイリーは、3月の全国人民代表大会(全人代)で発表される今年の成長率目標について、6.0%-6.5%に引き下げられるとの見通しを報じました。
中国科学院・予測科学研究センターでは2019年の成長率を6.3%前後となっています。
輸出の減退が国内産業に痛手となり、国内需要なども低迷するとの見通しが広がっており、かなり厳しい状況が見込まれているようです。
予想通りもしくはさらに下回るような数字が出てくると、対中輸出が大きい資源国の通貨安を誘いそうです。
豪ドル円やランド円などの売りに注意したいところ。
米中通商交渉の前向きな動きがサポートになると期待されますが、交渉が難航したときに、状況の厳しさが売りに拍車をかける可能性があるため、中長期的な影響にも注意したいところです。
minkabuPRESS編集部山岡和雅
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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