113円半ば突破の可能性は十分…!?

著者:武市佳史
投稿:2018/12/12 10:38

113円半ば突破の可能性は十分…!?

◆前日以上に“下値が浅い” - ただし“上値が重い”は相変わらず

※ご注意:予想期間は12月13日と表示されていますが、本日(12月12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。


上昇していた日経平均がマイナスに転じたこともあり、東京タイムのドル円はやはり“利益確定売り(戻り売り)”に押されました。
しかし節目の“113円ライン”を割り込むことはなく、前日以上に“下値が浅い“を示しました。

そして“強めの米経済指標(米PPIコアは+0.3%)”、さらに「中国、米自動車の輸入関税引き下げへ」との一部報道から“米中貿易交渉進展への期待感”が高まるにつれ、期待した“113.50円”へと突っかけました。
もっとも突破できておらず、“上値が重い”も相変わらずといった様相は続いています。


◆どちらに抜けるか…?

このため本日は「“113.00-50円”をどちらに抜けるか…?」がポイントになりやすく、これを巡って“株価/金利動向そしてヘッドライン”を睨んだ展開が想定されるところです。

ただし前記報道は、その後“米政府当局者発言”としても伝わってきています。
「中国通信大手・ファーウェイCFO保釈」との報も続き、“米中貿易交渉進展への期待感⇒リスク回避ムード後退”は囃されやすいと見るのが自然です。

米10年債利回りは2日連続上昇中/反発が志向されやすい株価(日経平均)を考えれば、これでブレイクできなければ「戻り売り優勢⇒前記レンジ内膠着へと逆戻り」といったことになるのでしょう。
それでも「(少なくとも)突っかけにかかり」、「(失敗しても)下値は浅い」と考えれば、「突破する可能性は十分」…。
ことの成り行きを見守る必要があり、過度な期待は禁物ともいえますが、それでも期待して臨みたいところです。


◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:114.033(11/28高値、大台)
上値4:113.818(12/3高値)
上値3:113.744(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:113.646(12/4高値)
上値1:113.566(ピボット1sレジスタンス)
前営業日終値:113.389(50月移動平均線)
下値1:113.184(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
下値2:113.110(ピボット1stサポート)
下値3:113.009(12/11安値、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、12/10~12/11の38.2%押し、大台)
下値4:112.853(12/10~12/11の50%押し、200週移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:112.780(日足・一目均衡表先行スパン上限、週足・一目均衡表転換線)


※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔一週間の為替市場を分析!マーケット・チェックWebセミナー〕にて公開中。

11:03 ドル円 抵抗・支持ライン追加
武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想