シンデンハイテ Research Memo(3):経験豊富な人材と顧客との信頼関係が最大の強み(1)

配信元:フィスコ
投稿:2018/12/10 16:07
■事業概要

1. 主な取扱商品
前述のようにシンデン・ハイテックス<3131>の主力事業は半導体や各種電子部品等の販売であるが、決算短信上のセグメントとしては、国内(2018年3月期売上高比率90.6%)、海外(同9.4%)と分けられている。また決算説明会資料の中では、商品分野として液晶(同38.8%)、半導体(同35.0%)、電子機器(同21.3%)、その他(4.9%)と分けられている。

2. 取扱商品の詳細
同社が取り扱っている主要商品の詳細は以下のようになっている。

(1) 半導体
a) SK hynix Inc.(韓国)
世界トップクラスのメモリーメーカーであるSK hynix Inc.(SK hynix)は、最良の技術開発力と同時に世界最大の DRAM 設備を備え、世界中の顧客に最良の製品・価格及び優れたサービスを提供している。最近では、NANDフラッシュにも注力している。

b) GigaDevice Semiconductor Inc.(中国)
GigaDevice Semiconductor Inc.(GigaDevice)は、中国に本社を置くNVM(不揮発性メモリ)デバイスの大手ファブレスメーカー。2014年には中国ICデザイン賞を受賞するなど、米国シリコンバレーや台湾、韓国で豊富な実務経験を持った開発陣が高い技術力で先進的なメモリ関連チップの開発に従事しており、高速で低電力なNORフラッシュ製品やNANDフラッシュからMCU製品まで幅広く提供している。

c) Advanced Micro Devices.Inc(米国)
Advanced Micro Devices.Inc(AMD)は米国に本社を置くPCプロセッサー、組込み用プロセッサーなどを開発・製造する半導体メーカー。

d) GLOBALFOUNDRIES Inc.(米国)
GLOBALFOUNDRIES Inc.は新たにIBMマイクロエレクトロニクスから事業譲渡を受けた世界トップクラスのファウンドリ会社。

e) Skyworks Solutions, Inc.(米国)
米国マサチューセッツ州のウーバンに本社を置く半導体会社で、無線周波数や移動通信システムで使われるアナログ半導体製品を提供し、それらの中には携帯電話機や無線インフラ機器向けのパワーアンプ、ローノイズアンプ、フロントエンドモジュール、各種RF製品を含む。強みである移動通信向けだけではなく、自動運転化にハイテク化が進む車載向け、ドローン通信、モバイル決済、スマートホーム、ウェアラブル、IoT向けにも需要が拡大している。

(2) 液晶関係
a) LG Display Co.,Ltd.(韓国)
LG Display Co.,Ltd.(LG Display)は、現在、世界最大のTFT液晶供給メーカーであり、その地位は不動のものとなっている。同社の主力ビジネスであるLG DisplayのTFT液晶は、モニター向けやカーナビゲーション等の車載向け製品での採用実績がある。今後は、デジタルサイネージの取扱いを行い、製品ラインナップを広げていくために、営業、サポートの両面を充実をさせている。

b) Goworld Display Co.,Ltd.(中国)
Goworld Display Co.,Ltd.(Goworld Display)は、LCDモジュール各種(STN、TN、TFT)及び静電タッチパネルの生産をしている。特に小型のカスタムLCDモジュールを得意としている。

c) ONation Corporation(台湾)
ONation Corporation(ONation)は、2006年に設立されたLCDモジュールのメーカー。顧客が要望する仕様に沿ってカスタマイズした中小型のLCDモジュールを小ロットで生産しており、産業用分野・医療分野などで活躍している。また近年、LCDモジュールに加えタッチパネルやコントローラなどをトータルで求める顧客向けに開発したソリューションを提供している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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