C&R社 Research Memo(9):プロフェッショナル知財エージェンシーとして売上高1,000億円へ

投稿:2018/11/07 15:59
■中長期の成長戦略

1. 今後の事業戦略
クリーク・アンド・リバー社<4763>はプロフェッショナル分野という定義で、クリエイティブ分野、医療分野など合計10分野で事業を展開しているが、今後は既存事業領域の深掘りに加えて、周辺領域への展開を進めていく方針となっている。2018年よりドローンや舞台芸術分野に参入したほか、Idrasys、エコノミックインデックスを新規連結子会社としたが、最終的には50分野まで領域を広げていく考えだ。また、プロフェッショナル人材としては現在の23万人超から150万人、顧客数は約2万社から15万社に拡大していくことを目標としている。

また、同社はクリエイティブ分野における事業拡大と収益の安定性向上のため、成長の源泉となる派遣スタッフの採用を強化していく方針を2018年2月期より打ち出している。ここ1~2年は請負能力を拡大するために制作スタジオの拡張やスタジオの人材採用に投資を行ってきたが、請負事業の売上高が派遣事業を超える規模にまで成長したことから、収益変動リスクが高まったと同社では考えている。事業の安定性向上を図るためには受注変動リスクが小さい派遣事業の比率を高めることが有効であり、また、獲得した派遣人材については3年程度の経験を積めば請負業務に振り向けることが可能なため、結果的に請負事業の能力拡大にもつながるといった成長循環を構築できることになる。2019年2月期第2四半期累計期間では、派遣事業の売上成長率が請負事業を上回っており、早速、取り組みの成果が顕在化していると言える。

2. 業績目標値
同社は、長期的な業績目標として売上高で1,000億円、営業利益で100億円を掲げている。営業利益率では2018年2月期の6.8%から10%に引き上げていくことになる。利益率を高めるために、同社はプロフェッショナル人材エージェンシーからプロフェッショナル知財エージェンシーへ進化していくことを目指している。従来は派遣・紹介、請負といった人材サービスを中心に事業分野を拡大しながら成長を続けてきたが、今後は人材サービスに同社が保有する知財を活用することで新たな価値(サービス・商品)を創出し、事業領域を広げながら利益率も引き上げていく戦略だ。

目標の早期実現のため、グループ会社のIPOによる資金調達も戦略の1つとして考えている。IPOの対象となるのはVR Japanのほか、専門職の転職・求人サイトを運営するプロフェッショナルメディア、法曹向けSNSプラットフォーム「JURISTERRA」の開発・運用を行うCREEK & RIVER Global, Inc.、AIプラットフォームサービスを展開するIdrasys、ビッグデータ分析サービスを展開するエコノミックインデックス等が候補となる。IPOにより調達した資金は事業成長のための投資に充当していくほか、M&A資金としても活用していく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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配信元: フィスコ

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