相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2018/11/02 18:04

<5301> 東海カーボン

 四季報によると、電炉向け黒鉛電極は市況が一段上昇。数量増と売価アップで利益増大。タイヤ向けのカーボンブラック好調。半導体や太陽電池向けのファインカーボンも続伸。19年12月期も黒鉛電極が順調。買収効果も寄与。前期の段階取得差益の特益ない。 米国のカーボンブラックメーカーを341億円で買収。18年度設備投資計画は170億円(当初87億円)に引き上げ。

 8月7日発表時点、2018年12月期本決算予想は、2017年12月期比で営業利益+544.3%の740億円、経常利益+462.3%の745億円の増収・増益の見通し。5月28日時点の予想を上方修正。

・炭素製品大手でタイヤ用カーボンブラック国内トップ

・中国で黒鉛電極の需給逼迫で市況急回復

・8月7日の決算時に業績の上方修正発表

 長い安値圏でのもみあいのあと2016年8月3日の236円を底値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2017年4月17日の438円の安値から、やや角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、今年の6月4日に2373円まで上昇し、高値圏で2000円をはさんだもみあいのあと、10月2日に2353円の2番天井をつけて、日本株の大幅下落につれ安し大きく下げています。現時点では業績に問題はないため下げすぎのリバウンド狙いとなります。
 

 

<7513> コジマ

 四季報によると、19年8月期は出店5程度(前期5)。既存店は客数伸長。冷蔵庫など白モノ家電が好調。カメラやテレビも堅調維持。自転車など非家電やECも順調に成長。期中で利益剰余金がプラスに転じ配当濃厚。酒販免許を取得し埼玉・新座の店舗で酒類販売6月開始。他店舗への拡大も検討。顧客の来店頻度を高めるため、店舗での各種体験型イベントの開催を強化。

 10月10日発表時点。2019年8月期本決算予想は、2018年8月期本決算は、営業利益+54.7%の42.48億円、経常利益+39.2%の44.75億円で着地。

 2019年8月期本決算予想は、2018年8月期比で営業利益+13.0%の48.0億円、経常利益+11.7%の50億円と4期連続の増収・増益の予想。小売業:音響映像商品、家庭家電製品、情報通信機器製品。

 2012年10月10日の193円を底値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成し、この中で2015年7月23日の426円の高値でいったんピークとなり下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2016年2月12日の217円、9月21日の213円を2点底にして上昇トレンド(C)へ転換しました。この上昇トレンド(C)の中で、今年の3月26日の320円の安値から大幅上昇し、今年の7月12日の590円の高値をつけました。ここをピークに9月6日の453円まで押し目を入れ反発して、10月15日の547円まで戻るものの、日経平均の大幅下落につれ安し10月24日の472円まで下げているところです。
 

 

<4215> タキロンシーアイ

 四季報によると、半導体製造装置向け高機能プレートが好発進。シュリンクフィルム、農業用フィルムも堅調。採光建材、床材、ハウエル管も後半好伸。原料ポリカ高は価格転嫁でこなし営業増益。のれん特益消滅。コンパウンドの仕入れ先に当社技術者を派遣。原料段階の開発力磨き既存製品改良や新製品開発に活用。グループの採光建材販売は下期から当社に一本化。

 8月1日発表時点。2019年3月期本決算予想は、2018年3月期比で営業利益+2.8%の86億円、経常利益+3.6%の85億円の4期連続の増収・増益の見通し。化学:建築資材、環境資材、高機能資材、機能フィルム。

 2012年11月13日の262円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成しています。この中で2015年12月22日の635円の高値をつけて、いったん調整入りとなり、2016年7月8日に439円、8月23日の446円、11月9日の451円と順上げの3点底をつけて急角度の上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で、2017年11月14日の852円でピークをつけ、下降トレンド(C)へ転換となりました。この下降トレンド(C)の中で今年の7月6日の551円でいったん底打ちとなって下降トレンド(C)を上にぬけて8月10日の697円まで上昇し再下落となって2番底を探す形となり、10月26日に554円まで下げてもみあっているところです。
 

 

<6136> オーエスジー

 四季報によると、切削工具は国内や中国で汎用品伸びる。航空機需要取り込む米国や自動車分野シェア拡大の欧州も好調。連続増益。前期の株売却益見込まず純益減。19年11月期は汎用品好調、欧米で航空機向け底堅い。国内・台湾工場の拡張・建て替えに19年度以降4年で500億円投資。新城・大池両工場は付加価値高い超硬製品を増産。IoT活用で生産管理効率化も。

 10月10日発表時点。2018年11月期本決算予想は、2017年11月期比で営業利益+20.2%の230億円、経常利益+20.1%の230億円の2期連続の増収・増益の見通し。7月10日時点より営業利益、経常利益とも上方修正。

営業利益220億円→230億円

経常利益220億円→230億円

 2015年7月21日の2939円を高値に下降トレンド(A)を形成し、この中で2016年2月12日の1725円まで下げていったん反発し、下降トレンド(A)を上にぬけて3月29日の2129円まで反発しました。しかし、ここを戻り高値として再下落し、7月8日の1544円で底打ちとなって上昇トレンド(B)へ転換しました。この中で2017年9月25日の2587円まで上昇後、上昇トレンド(B)を下に切って12月8日の2161円まで押し目を入れたあと急反発となり、2018年1月23日の2949円まで上昇し、2015年7月21日の2939円の高値を更新しました。

 ここで材料出尽くしとなって下落に転じ、7月5日の2180円まで下げたあと、今年の10月2日の2672円まで戻したあと、日経平均の大幅な下げに連動し、10月26日の2166円まで下げて反発しているところです。
 

 

<8070> 東京産業

 四季報によると、主力の火力発電所保守堅調。化学・環境は岐阜・関や千葉・成田の売電施設竣工し収益貢献開始、プラント工事も出足順調。生活包装資材伸びる。最高純益連続更新。記念配剥落だが普通18円配。ハノイに子会社設立。ホーチミン事務所を支店に格上げ、下水道などODA関連の獲得に布石。山東省の展示会に出展、半導体製造向けフィルターを訴求。

 10月29日発表時点。2019年3月期本決算予想は、2018年3月期比で営業利益+9.2%の24億円、経常利益+7.1%の25億円と2期連続の増収・増益の見通し。

 2012年11月13日の243円を安値に、アベノミクス相場にサポートされて中長期では上昇トレンド(A)の中にあります。この中で243円を安値に角度の大きい上昇トレンド(B)を形成し、2015年8月8日の580円、10月26日の570円と2点天井をつけて調整入りとなり、2016年6月24日の337円まで下落しました。この337円から再び角度の大きい上昇トレンド(C)へ移行し、この中で今年の10月2日の844円で当面のピークをつけ、日経平均につれ安して急落となりました。10月26日の582円まで下げてリバウンドに入っています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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