ドル円は112.50円水準を試す動き 株高で懸念一服=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/10/20 00:37
 きょうのドル円は買い戻しが優勢となっている。米株が反発して始まっており、ひとまず買い安心感に繋がっているようだ。ポイントとして意識されている112.50円水準を上回り一時112.60円近辺まで上昇している。きょうは112.50円水準を維持して終えられるか注目したいところではある。

 為替市場は株にらみの状況に変わりはない。きょうは中国株が大幅に反発したことやP&G、アメックスの決算が好調だったことで米株も買い戻しが出ている。中国株については、劉鶴副首相のインタビューがフォローとなっている模様。副首相は「政府は健全な株式市場を極めて重視しており、金融当局は新たな改革措置を最近打ち出した」と語った。また、積極的な財政政策と金融緩和策を維持する方針も示している。米国とは接触が続いているとも語っていた。

 来週は米企業決算が本格化し、大手ITや産業株の決算なども発表が予定されているが、それらを通じて株式市場が本格的に落ち着きを取り戻して行くかが、ドル円がリバウンド相場に戻せるかの鍵となる。

 目先は前日高値の112.75円付近と、21日線が控える113円ちょうど付近が上値レジスタンスとして意識される。

USD/JPY 112.49

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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