日経平均は高値引けとなりましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/10/16 18:08

徐々に株価チャートは整いつつあります

日経平均は+277円高の22549円と大幅反発しました。

朝方は、前日までの半月間で日経平均が1800円強下落していることから、自律反発狙いの買いで高く始まりました。

その後は小幅安に転じる場面もありましたが持ち直し、円安に振れるとともに上げ幅を拡大しました。

後場は、昼休みの時間帯に上海株が再度下落転換したこともあって小幅安となる場面もありましたが、売り一巡後は先物への買い戻しも加わって大引けにかけて高値追いとなりました。

日経平均は2日ぶりに長期トレンドを示す200日線(今日現在:22503円)を上回り、日経平均ボラティリティー・インデックスが下落したことも、投資家心理を改善させました。

東証1部の売買代金は2兆4823兆億円、騰落銘柄数は値上がり1112銘柄、値下がり910銘柄、日経225採用銘柄では値上がり193銘柄、値下がり31銘柄でした。

ファーストリテが約79円、ソフトバンクが約37円など、日経平均を押し上げました。

日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに小反発しました。

日経平均のテクニカル指標はまだ底値圏にあるものが多い状態です。

日経平均の株価チャートは、底値圏で出やすい格好になりつつあります。

ココまで勢いがついていた下落に歯止めが掛かると、理屈抜きに入ってくる買い戻しが相場の下支えになる期待がありますので、引き続き下振れがあった場合には段階的に買い下がるスタンスは継続でいいと思います。

とくに小型株のリバウンド期待が高まってきていますので、これが大型株にもつながれば全体としての水準訂正は進むと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想