先週は、円安、アメリカ株高にサポートされ、6連騰となって24000円に接近
先週の予測では、為替のドル高、円安基調で戻りを試すも、米中貿易摩擦は引き続き要注意としました。
結果的には、米中貿易摩擦は継続しているものの第3弾の追加の関税が24日に発動されるものの、税率が当初の25%から10%と低くなったことで、貿易摩擦の激化懸念が後退し、経済指標も好調で10年債利回りが再び3%台にのせ、ドル高、株高となったことで、日経平均も大きく戻りが続くことになりました。前週末14日(金)の23000円のフシを突破した勢いから、真空地帯を駆け上がり、週末は23971円と24000円に接近し23869円で引けました。
3連休明けの18日(火)は、朝方はトランプ大統領が対中制裁関税の第3弾を24日に発動すると発表したことで、▼52円の23042円で寄り付くものの、▼55円の23039円をつけたあとは織り込み済みとの見方から目先アク抜けとなり、先物主導で上げ幅を拡大し、買い戻しも加わって後場は一段高となり、一時△386円の23481円まで上昇して終値は△325円の23420円の3連騰となりました。
19日(水)は、前日のアメリカ市場で対中制裁関税が10%(当初25%予想)にとどまったことで、対中の貿易摩擦の緩和が期待され3指標そろって反発したことで、日経平均は△334円の23754円と大きく高寄りし、後場は112円台半ばの円安を受けて、一時△421円の23842円まで上昇しましたが、利益確定売りに押され△251円の23672円で引けました。
20日(木)は、NYダウの上昇と欧州株高を受け、買い先行となって△80円で寄り付くものの、利益確定売りに押され前日の終値をはさんで上下90円くらいの上下動を繰り返し、終値は△2円の23674円で引けましたが、5日続伸となりました。
21日(金)は前日のアメリカ市場でNYダウが8ヶ月ぶりの史上最高値更新となり、10年債利回りも3%台と4ヶ月ぶりの水準となってドル買いが進行し、円は112円台後半の動きとなったことで、日経平均は△173円の23848円で寄り付き、高値圏でもみあっていましたが、後場には上海株式の上昇を受け、一時△296円の23971円と24000円に接近する動きとなりました。終値では△195円の23869円と6日続伸で引けました。
21日(金)週末のアメリカ市場は、米中貿易戦争への懸念が後退したことで、引き続きNYダウは2日連続の史上最高値更新となりました。しかし、ナスダック、S&Pは反落し、シカゴの日経先物も▼25円の23725円で引けました。
日本市場が休場の9月24日(月)のアメリカ市場は、中国が米国との通商交渉を止めると伝わったことで米中貿易戦争の長期化への懸念が高まり、NYダウ▼181ドルの26562ドルの反落となりました。しかし、ナスダックは△6Pの7993Pの反発でした。柴田罫線では27000ドル水準から上は、いったんピークをつける可能性もあり注意が必要です。シカゴの日経先物は▼50円の23700円でした。
今週は、米中貿易戦争を背景に日米貿易交渉に注目して様子見ムードへ
今週は、先週末に中国が米国との通商交渉を止めると伝わったことで米中貿易摩擦が激化してきており、米国の通商政策を睨む展開となりそうです。特にトランプ大統領は、日本に対する貿易赤字の削減を強く言っており、25日の日米貿易交渉と、それに続く26日の日米首脳会談が注目されます。現在、2.5%の自動車輸出税を25%に上げる案を視野に入れており、安倍首相はこれを止めるといっておりますが、もし、それなりの輸出課税が課されれば、輸出企業(自動車)にとっては、大きな業績低下となり、株式市場にも影響を与えることになります。
一方で25日、26日のFOMCへの注目は大きく9月の追加利上げは確定的と見られるものの、12月の追加利上げも引き続き視野に入るのかどうかとなります。12月利上げの思惑が高まれば、ドル買い・円売り基調が続き、日本株にとってはサポート要因となります。しかし、貿易摩擦を背景に今後、利上げペースが鈍化となることが示されればドル安・円高に振れて、日経平均は上値が重い展開となります。
日経平均のチャートをみると、目先は今年の1月23日の24129円を試す動きとなる形ですが、NYダウのチャートの形からは27000ドル水準から上は、当面のピークとなって調整の可能性もあり、そうなれば日経平均の24000円水準でのピークも想定されるところです。ふつうは1月23日の24129円に到達すれば目先目標達成感から利益確定売りで下落することになります。
本日25日(火)は、昨日のNYダウの下落を嫌気して△11円の23881円で寄り付き後、23808円まで下落するものの、9月決算銘柄の権利付最終売買日にあたることから、直ぐに切り返し23941円まで反発して前場は△39円の23909円で引けました。後場も23900円をはさんだもみあいが続き、△70円の23940円で引けました。
出島式ズバ株投資情報ブログ
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(指標)日経平均
先週の予測では、テクニカル的には9月のSQ値を上回って引け、23000円台を突破したことで、さらに戻りを試す可能性があるとしました。但し、2月2日の終値23274円が目先の上値となるので、ここを抜けられるかどうかとしました。
結果的には、3連休明けの9月18日(火)は、売り先行で始まるものの、上海株式が上昇に転じたことで先物主導で買い戻しに勢いがつき、△325円の23420円となりました。その後もアメリカ株高と円安にサポートされて上昇を続け、週末の9月21日(金)は前日のNYダウが8ヶ月ぶりに史上最高値を更新したことで、一時23971円と24000円に接近し、終値は△195円の23869円の6日続伸で引けました。
今週は、米中貿易摩擦を背景に日米貿易協議やFOMCの結果が注目となります。アメリカ株価が堅調で円安基調であればチャートからは24000円を試す動きとなりますが、そうでなければ24000円を前に23000~23700円の中でのもみあいとなりそうです。NYダウのチャートの形が目先天井をつけそうなので日経平均も注意する必要があります。
(指標)NYダウ
先週の予測では、米中通商協議の再開措置を受け、貿易摩擦懸念が後退しているものの、トランプ大統領が対中第3弾の追加課税を用意しており、株価の上値は重くなるとしました。
結果的には、週始めこそ米中貿易摩擦激化懸念からNYダウは▼92ドルの26062ドルと3指標そろって反落するものの、その後は米中貿易摩擦の緩和(第3弾の追加課税は当初の25%から10%へ)と好調な経済指標を受け、長期金利が3%回復したことで、ドル高、株高となりました。9月20日(木)は△251ドルの26656ドルと8ヶ月ぶりの史上最高値更新となり、週末の9月21日(金)も△86ドルの26743ドルと連日の史上最高値となりました。
今週のNYダウは、柴田罫線でみると2016年11月4日の17889ドルからの上昇トレンド(B)〔トランプ相場のスタート〕の中で、今年の1月26日の26616ドルの史上最高値をつけて調整入りとなり、4月2日の23344ドルで底打ちとなって、ゆるやかな上昇トレンド(C)に移行しています。この上昇トレンド(C)の中で6月28日の23997ドルの安値からの上昇で7月25日の25414ドルで上放れとなり、先週末の9月21日に26743ドル(ザラ場高値26769ドル)と2日連続の最高値更新で引けています。27000ドルを突破すると上昇トレンド(B)にアタマを押さえられる形となりますので、27000ドル台ではいったん調整入りの可能性があります。
今週は、25~26日開催のFOMCで追加利上げは確定的とされており、12月の利上げ観測もあることから、さらなる上昇期待はあります。一方で何人から連銀総裁が利上げの継続に懸念を示しており、FOMC後のパウエル議長の利上げや経済についての見通しが注目となります。
(指標)ドル/円
先週の予測では、26~26日のFOMCを控え、9月の追加利上げは確実視されるものの、12月にも想定される追加利上げの行方が気になるものの、経済指標を見極めながらのドル買いとなりそうだとしました。トランプ政権の貿易赤字削減の通商政策は11月の中間選挙に向けて続くので、ドルの上値は限定的とし、111~113円のレンジを想定しました。
週始めは、米中貿易摩擦の激化懸念からドルが売られる場面がありましたが、9月24日発動とした制裁関税が10%と予想よりも低い税率だったことで米中貿易摩擦が緩和されたとの思惑からドルが買われ、経済指標も好調だったことで、10年債利回りが3%台にのせドルは112円後半、NYダウは2日連続の史上最高値更新となりました。111.67~112.87円の動きとなりました。
今週は、9月25~26日のFOMCで今年3回目の利上げは確実視されており、問題は実施後に12月の利上げ観測が継続するのかとなります。継続すればドル買い・円売り基調は続くことになりますが、一部の連銀総裁から12月の利上げに懸念がでており、FOMC後のパウエル議長の見通しが注目となります。12月利上げが後退するとドル売りに傾くが下値は限定的で、もみあいが続くことになります。111~113円のレンジを想定。
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