日経平均は小幅ながら7連騰となりましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/29 16:27

売買代金は再び2兆円割れとなりました

日経平均は+34円高の22848円と小幅に7営業日続伸しました。

朝方は、米国株市場でNYダウが半年ぶりの高値を付け、ナスダック、S&P500が連日で過去最高値を更新したことを好感して小高く始まると、その後はやや円安ドル高に振れたことから先物買いも入り、日経平均は+154円高の22968円と前場はきょうの高値で終わりました。

後場は、23000円を前に利益確定売りで上値が重くなり、先物にまとまった売り物が出たこともあって大引けにかけて上げ幅を縮小しました。

日経平均の7連騰は、16連騰を記録した17年10月以来の連続上昇となっています。

一方で東証1部の売買代金は1兆9682億円と低調で、騰落銘柄数は値上がり1443銘柄、値下がり584銘柄、日経225採用銘柄では値上がり165銘柄、値下がり52銘柄でした。

ファーストリテが約31円、ソフトバンクが約15円、日経平均を押し下げました。

日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに反発しました。

日経平均のテクニカル指標は高値圏を示唆するものがまた増えました。

とくに、注目度の高いサイコロジカルラインが高値圏を示唆する75%に乗せてきましたし、騰落レシオ6日は245.39と今年最高値を更新しています。

もちろんテクニカル指標はあくまでも相場の位置を計る手段の一つでこれが全てではありませんが、短期的な過熱感は確実に高まってきています。

きのうも書きましたように、TOPIXの1750~1800ポイントの間は売買が非常に多かった価格帯ですので、きのうは高値が1744.06ポイント、きょうは1745.12ポイントで止まっています。

これより上では戻り売り圧力が高まってきますので、やはりこの水準は段階的に利益確定売りを進めるところだと思いますし、新興市場も同じように利益確定売りを進めるのが無難だと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想