東証1部の売買代金は5日連続で2兆円を下回りました

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/23 16:39

日経ジャスダック平均は続伸して約2週間ぶりの高値で終わっています

けさは、円安を好感して高く始まると、上海株が反発したことも投資家心理を改善させて堅調な展開となりました。

アジアやオセアニアでの出店拡大が伝わったファーストリテが1銘柄で日経平均を約51円押し上げて相場をけん引し、上海株の上昇にあわせて先物に買い戻しが入りました。

後場は、米中両政府の事務レベルによる貿易協議や、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演を控えて積極的な売買を見送る投資家が多く、小動きになりました。

東証1部の売買代金は1兆8214億円と5日連続で2兆円を下回っており、5日連続の2兆円割れは2017年12月25日から29日以来となります。

騰落銘柄数は値上がり1317銘柄、値下がり678銘柄、日経225採用銘柄では値上がり100銘柄、値下がり117銘柄となっています。

日経ジャスダック平均は続伸して約2週間ぶりの高値となり、東証マザーズ指数も続伸しました。

日経平均のテクニカル指標は総じて中立圏ですが、高値圏に近づくものも出始めました。

きょうの日経平均の高値は22463円と、75日線(今日現在:22465円)水準で止まって25日線 (今日現在:22447円)を下回って終わりました。

心理的なフシ目の22500円を含め上値抵抗となりやすいものが並ぶなか、2日連続で5日線 (今日現在:22292円)と25日線 (今日現在:22447円)の間で終わり、引け値は200日線(今日現在:22404円)水準でした。

まだテクニカル指標に過熱感を示唆するものはありませんが、戻りがあれば段階的に利益確定売りを進めるのが無難かもしれません。

新興市場の方もリバウンドが大きくなっている銘柄については、一度利食っておくのもいいかもしれません。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想