東証1部の売買代金は3営業日連続の2兆円割れとなり、

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/21 16:42

ジャスダック平均は2017年11月17日以来ほぼ9ヶ月ぶりの安値となりました

けさは、トランプ大統領の利上げけん制発言を受けて109円台後半まで円高ドル安が進行したことから輸出関連株の一角に売りが出て安く始まりました。

その後は上海株の堅調な動きを受けて先物に買い戻しが入るなか、午後には円高が一服したことも好感されて上値を試す場面もありました。

米中通商協議、米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」などを控えて様子見ムードが強く、積極的な売買が控えられて大引けにかけて失速しました。

東証1部の売買代金は1兆9210億円と3営業日連続の2兆円割れとなり、騰落銘柄数は値上がり563銘柄、値下がり1455銘柄、日経225採用銘柄では値上がり94銘柄、値下がり120銘柄となっています。

ファーストリテが約42円、日経平均を押し上げた一方、KDDIが約36円、ユニファミマが約21円、ソフトバンクが約18円、押し下げました。

日経ジャスダック平均は続落で2017年11月17日以来ほぼ9ヶ月ぶりの安値、東証マザーズ指数も続落しています。

日経平均のテクニカル指標はおおむね底値圏に近い中立圏となっています。

薄商いが続くなか、TOPIXは-0.40%安、JPX400も-0.40%安で終わり、全体としては力強さはありませんので、まだ様子を見るのが無難だと思います。

またトルコが21日から24日にかけて祝日になるタイミングで、トルコリラに仕掛け的な売買が入る可能性を危惧する声も一部ではありますので、気を付けたいところです。

新興市場の方は大底圏にきていると思いますので、安いところがあれば余裕を持って段階的に買い下がるスタンスでいいと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想