日経平均は今年3番目の上昇幅でしたが、その結果

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/14 16:40

NT倍率は19年8ヶ月ぶりの水準まで上昇しました

けさは、トルコリラの下落一服が好感されて大きく上昇して始まると、その後もリラ安を嫌気して売られていた先物への断続的な買い戻しが相場をけん引しました。

円安ドル高基調に加えて米国株時間外取引が堅調に推移したことも後押しとなり、日経平均は高値引けとなりました。

日経平均をTOPIXで割ったNT倍率は13.07倍に上昇し、終値ベースでは1998年12月以来、19年8ヶ月ぶりの高水準となっています。

東証業種別株価指数は全33業種が上昇していますが、取引は低調でした。

東証1部の売買代金は2兆533億円、騰落銘柄数は値上がり1795銘柄、値下がり264銘柄、日経225採用銘柄では値上がり205銘柄、値下がり15銘柄となっています。

ファーストリテが約69円、ソフトバンクが約42円、日経平均を押し上げました。

日経ジャスダック平均は4日ぶりに、東証マザーズ指数は3日ぶりに反発しました。

日経平均のテクニカル指標はまた中立圏のものが増えました。

結果的には、きのうの22000円を割り込んだところが買い場になった格好ですが、あの状況ではなかなか手が出しづらかっただけに、この戻しは取れなくても仕方ないと思っています。

株価チャート的には、きょうの終値が金曜日の終値を上回る水準まで戻せましたので、底入れに見えなくもありませんが、まだ不安定な状態は続くかもしれません。

少なくともこの大きくリバウンドした位置で買うイメージは持てませんので、夏枯れ相場はもう少し様子見でいいと思います。

もし再度下値を試しにいくような展開になったときには、買い場を探すスタンスで行きたいです。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想