１４日の株式相場見通し＝急落の後遺症で軟調推移、トルコリラ安懸念くすぶる

　１４日の東京株式市場は、きのう日経平均株価が急落したことによる後遺症も想定されるため、買い意欲が大きく後退するなか、軟調な推移が予想される。お盆休み期間中で市場参加者が限定的となるなか、目先的な利益獲得を狙った海外のヘッジファンドなどからとみられる仕掛け的な売りが継続する可能性もある。トルコ通貨リラの下落懸念はくすぶり続けている。１４日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１１０円６０銭台での推移となっている。

　１３日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前週末に比べ１２５．４４ドル安の２万５１８７．７０ドルと４日続落した。トルコ情勢への警戒感に伴う売りが継続。新興国への懸念が膨らむなかバンク・オブ・アメリカやシティグループ、ＪＰモルガン・チェースといった銀行株が下落。キャタピラーやボーイングなど資本財株も安い。マクドナルドやコカ・コーラ、ディズニーが安くエクソン・モービル、シェブロンも値を下げた。半面、アップルやアマゾン・ドット・コム、エヌビディアが高い。ナスダック総合株価指数は、前日比１９．４０４ポイント安の７８１９．７０６と続落した。

　日程面では、海外で中国７月の鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、米７月の輸入物価、独８月のＺＥＷ景況感指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：minkabuPRESS