ECBがオペレーション・ツイストへのヒント出すか注目も=NY為替チェック

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/07/24 02:02
 ドルの買戻しが優勢となる中、ユーロドルは戻り売りが優勢となっており1.16ドル台に一時下落した。このところ底堅さも見られており、リバウンド相場への期待感を高める動きも見られている。ただ、依然として上値の重さも残っており、反転できない展開も同時に見られている状況。21日線が1.1675ドル付近に来ているが、目先の下値サポートとして意識される。再び下にブレイクするようであればリバウンド期待はお預けになる可能性も高まる。

 今週は木曜日にECB理事会が控えている。市場では特に政策変更もなく、ドラギ総裁からも特段に新たな言及はないものと見られているが、市場の一部からはオペレーション・ツイストのヒントが出るのではとの見方もあるようだ。

 ECBは今年一杯での資産購入終了を表明しているが、その後も償還債券の利益を再投資する方針を示している。その際、購入する国債は10年超の長期ゾーンが中心になるというもの。ある意味、短期ゾーンから長期ゾーンへの資金シフト。それにより景気を長期に渡って下支えする姿勢。ECBは各国国債の購入上限を発行残高の33%に設定している。ドイツ国債は上限近くまで購入していることから、仏、イタリア、スペインなど南欧の国債の購入が見込まれている模様。

EUR/USD 1.1700 EUR/JPY 130.38 EUR/GBP 0.8928

minkabu PRESS編集部 野沢卓美

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