[6月21日版] 日本株急反発!これはニセモノです?

著者:中原良太
投稿:2018/06/20 21:53

【日本株急反発!これはニセモノです?】

6月20日、日経平均は276円95銭高となりました。東証一部の業種別で見ると、全33業種中、23業種が値上がりし、値下がりした業種は10業種となりました。

貿易摩擦への懸念が強まっており、世界的に株安が続いています。NYダウは6日連続で下落。まだまだ下落が止まっていません。

日本株市場は20日でひとまず下落が一服。19日に暴落したマザーズ指数も、ひとまずは反発へと転じました。戻りの具合からすると、「半値戻し」といったところでしょうか。

日経平均株価やTOPIXなどの大型株市場は、は長期線を割り込まない限りは、基本は強気スタンスが有効です。今のところは75日線や200日線を割り込んでいないので、強気姿勢で臨んでいて問題はないと思います。

一方、JASDAQやマザーズはまだまだ弱気な様子です。ですから、これらの市場では安心するのはまだ早いでしょう。せめて75日線を復帰しないことには、またいつ急落してもおかしくありませんので、警戒しておいた方が無難だと思います。

目先の展望としては、22時時点での日経平均先物をみる限り、まだまだ上値が重い様子。引け直後の水準よりも、22時時点で先物が下落していることから、短期的には基本は弱気スタンスで臨むのが良さそうです。

上昇が期待しづらい、今のような状況では、ここ1ヶ月で大きく上昇した株ほど、換金のために売られやすいと考えられます。よって、こういった銘柄には、注意しておく必要があるでしょう。

ちなみに、ここ1ヶ月で大きく上昇した業種は、以下の3業種です。

【ここ1ヶ月で大きく上昇した業種別株価指数】
◯ 陸運(前月比+4.62%)
◯ サービス(同+2.58%)
◯ 食料品(同+1.40%)

以上の3業種については、ここ1ヶ月で大きく上昇しました。これから、換金売りされやすいと考えられます。

CME日経平均先物は、6月20日21時19分現在で対日経平均比-130円。そこそこ弱気です。日本株市場は、しばらく上値が重いと考えられます。

今のところは、あまり資金を投入せず、様子見しておくのが良いでしょう。6月21日は、弱気で臨みます。今まで以上に、リスク管理に気をかけておきたいですね。

…ということで。6月21日も、気を引き締めていきましょ~!
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想