反発後、上値が重い展開 22600-22900のレンジ◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

著者:加藤あきら
投稿:2018/06/15 08:53

反発後、上値が重い展開

●14日のNY株式市場はダウは3日続落、ハイテク株の比率が高いナスダック指数は過去最高値を更新。5月の米小売売上高が前月比0.8%増と予想を上回る。欧州中央銀行(ECB)はこの日の理事会で量的緩和を段階的に縮小し年内に終了することを決定するとともに、現在の超低金利は「少なくとも2019年夏まで」継続する方針と表明。ECBによる早期の利上げ観測が後退し米国債利回りも低下。ダウは一時131ドル高まで上伸するが、中国との関係悪化懸念で中国関連がマイナスに転じ3日続落で取引を終了。

●本日の日経平均はECB理事会を好感し反発後、上値が重い展開と読む
CME日経平均先物の終値は2万2835円で、昨日の東京市場の日経平均終値2万2738円と比べ100円ほど高い水準。本日早朝の大阪取引所の日経平均先物(夜間取引)終値は2万2840円。

●ARDでは村田製作所が416円高の17466円で帰る

日経平均株価と上下の節目
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 2万2835円 CME日経平均先物
 2万2825円 6月SQ値
 2万2816円 5日線
●2万2738円 昨日終値
 2万2683円 一目転換線
 2万2662円 窓下限(6月6日高値)
 
●昼頃には日銀金融政策決定会合の結果が公表される見通しで、15時半には日銀の黒田総裁が記者会見予定。
また、政府は本日、経済財政運営の基本方針(骨太の方針)、成長戦略、規制改革実施計画を閣議決定する予定。


●今週の主な予定

15日(金)
日銀政策金利、黒田日銀総裁会見
ロシア中銀政策金利
米鉱工業生産(5月)
米対米証券投資(4月)

※予定は変更することがあります


配信元: 達人の予想