<話題の焦点>=今年は季節が前倒し傾向、早めの梅雨入りや台風襲来に備える銘柄は?

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/05/10 12:15
<話題の焦点>=今年は季節が前倒し傾向、早めの梅雨入りや台風襲来に備える銘柄は?  今年は、平年に比べ開花が10日近く早まる地点があるなど、全国的に桜前線の上昇が急ピッチとなったのに加え、大型連休中に広い地域で最高気温が30度に迫る夏日を連日で記録するなど、季節の到来が早まる傾向となっている。今後、梅雨入りの時期や台風の襲来が前倒しとなる可能性もありそうだ。天候異変への対策関連銘柄に注目した。
 
 ムーンバット<8115.T>は、洋傘の国内のトップメーカー。遮熱、遮光効果のあるUV加工を施したパラソル晴雨兼用おりたたみミニ傘などを中心に、需要拡大が見込めるほか、インバウンド需要の取り込みにも期待が寄せられている。一方、ライオン<4912.T>では、部屋干し用洗剤「部屋干しトップ」に注目。梅雨時の部屋干しした時の生乾きのイヤなニオイの原因となる汚れと菌に酵素が働き、除菌成分がより多くの菌を取り除く効果がある。エステー<4951.T>は、クローゼット(押入れ)用、洋服ダンス用、寝具用、靴(下駄箱)用など用途別除湿剤の品揃えが豊富だ。

 一方、豪雨への防災関連としては、山間部の地すべり防止や、河川の堤防の強化が急務となるが、法面保護工事ではトップシェアを占め、地すべり防止、地盤改良を得意分野とするライト工業<1926.T>に注目。大豊建設<1822.T>は、ゲリラ豪雨などによる都市部の浸水被害に有効とされる縦型雨水貯留槽の建設工法「New DREAM工法」を開発している。

 LIXILグループ <5938.T>傘下のINAXは、ゲリラ豪雨の対策として、雨水を一時的に溜め、河川や下水道への流出を防ぐことができる新環境素材「保水セラミックス」を開発。この新素材は、トイレ用の陶器を焼く技術を応用したもので、高い保水性能と蒸発性能を備えており、ゲリラ豪雨による雨水を一時的に貯留し、局地的な大雨が短時間で下水道や河川に流出することを抑制し、都市型水害の防止に役立つ。

 さらに、アメダス(地域気象観測システム)をはじめ、さまざまな防災に関する気象観測システムを手掛けるのが明星電気<6709.T>。同社では、気象観測関連機器のほかに、遠隔地である山岳渓流地域の降雨状況を無線テレメータによって集中監視し、その結果を解析したのち、山崩れの緊急情報を危険地域の地方自治体の防災担当者にすみやかに伝達する「山崩れ発生予知施設」や「土石流発生監視装置」なども手掛けており注目だ。

出所:minkabuPRESS
配信元: みんかぶ

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
3,195.0
(15:00)
+5.0
(+0.15%)
2,066.0
(15:00)
+21.0
(+1.02%)
1,378.0
(15:00)
-10.0
(-0.72%)
1,539.0
(15:00)
+2.0
(+0.13%)
1,718.5
(15:00)
-67.5
(-3.77%)
1,054.0
(07/28)
-4.0
(-0.37%)
925.0
(15:00)
+75.0
(+8.82%)