チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
日本動物高度医療センター(6039)【 新規→ 2+】
「ペット向け高度医療サービス施設を運営、増収増益続く」
犬や猫などの患者動物に対して高度医療サービス(二次診療)を専門に提供する事業。投資評価を「2+」からスタートする。17/3期は、17年夏に開業予定の東京分院に対応した獣医師など新規スタッフを先行採用するため、人件費が1億円以上増えると推定されるが、診療件数、手術件数の順調な増加によってカバーし、TIWでは、前期比10%の増収、同15%の営業増益を予想する。
予想ROE:19.4% PBR:3.4倍、来期予想PER:11.9倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:1096円(9月26日by杉山勝彦)
東海理化(6995)【 2+→ 1】
「アジアを中心に海外が堅調、2桁営業増益で順調に発進」
投資評価を「2+」→「1」へ引き上げる。1Qの営業利益は円高や売価下落などの減益影響を海外での操業改善と売上構成改善効果で吸収し、前年同期比10%増の81億円となった。トヨタの新型「IMV」販売においてスマートキーシステム搭載車種の販売が好調からアジアが大幅増益となり全体の増益を牽引した。
予想ROE:9.4% PBR:0.9倍、来期予想PER:7.9倍、来期予想EPS成長率:8%
Fモデルによる理論株価:3901円(9月28日by高田悟)
VTホールディングス(7593)【 2+→2+】
「新車部門は燃費不正影響を受けたが、新車以外の部門は堅調」
想定より早く三菱の生産が再開したことから、三菱不正問題の影響は比較的軽微と見られるためTIWは中間時点で通期計画上方修正の公算が大きいと見る。なお、8月投入の日産新型「セレナ」の自動運転機能搭載車の受注好調などを勘案し従来のTIW通期営業利益予想は2億円上方修正した。
予想ROE:11.7% PBR:1.9倍、来期予想PER:12.0倍、来期予想EPS成長率:25%
Fモデルによる理論株価:514円(9月29日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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