相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/08/05 18:14

(6390)加藤製作所

 四季報によると、建設用クレーンは国内で五輪関連に加え、新型車投入による買い替え需要が増大。東南アや中近東は需要低迷も、新型車が下支え。油圧ショベルは中国一段悪化だが、国内増勢。償却増こなし利益反発。国内で新排ガス規制に対応した新型50tクレーンを今夏投入。タイの新工場は今秋操業開始、18年の黒字化目標。タイから東南ア、中近東への輸出を増やす。
5月12日決算発表時点。2016年3月期は、前期比で大きな下方修正で着地。2017年3月期予想は、16年3月比、営業利益+17.9%、経常利益+15.1%と回復の見通し。
2012年10月10日の179円を安値に、11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて、2013年10月30日の720円まで上昇しました。ここから調整入りとなって2014年3月27日の492円の安値をつけた後、上昇トレンド(A)に移行し、この中で12月15日の1063円まで上昇となりました。ここをピークに業績の下方修正を受け下降トレンド(B)へ転換しました。2015年9月29日の472円でいったん下げ止まるものの、11月30日の594円まで戻したあと、再び下降トレンド(C)となりました。今年の2月12日に346円で底打ちとなって3月22日の471円まで戻し、下降トレンド(C)を上にぬけたあと、上値を切り下げる直角三角形の保ち合いの形となって上放れしつつあります。

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(6272)レオン自動機

 四季報によると、食品加工機械製造販売65(17)、食品製造販売35(7)【海外】61 <16・3> 【連続増益】食品成形機は国内外で需要旺盛。製パン事業では北米新工場が本格稼働し増勢、国内も引き合い多数。円安カサ上げ効果縮小も、生産増と貸倒費用減による採算改善効果が勝る。配当性向30%で増配。北米に続き国内でも製パン新工場開設。来年初稼働、数年で生産能力3倍まで拡大狙う。育成中のアジアでは人員増を加速、成形機のメンテやセミナー充実へ。
5月10日決算発表。2017年3月期予想は、前期比、営業利益+6.8%、経常利益+2.0%とわずかだが増収・増益見通し。
2012年11月14日の169円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年1月10日の818円まで大幅上昇後、8月8日の413円まで調整。ここから再上昇となって2015年12月4日には892円と高値更新となりました。ここをピークに短期の下降トレンド(B)となって上昇トレンド(A)を下に切り、今年の2月12日の545円、6月24日の513円と2点底をつけて反発に転じ、短期の下降トレンド(B)を上にぬいてきています。

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(9438)エムティーアイ

 四季報によると、全体の有料会員数は漸減だが顧客単価の高いスマホ会員比率増える。前半は携帯ショップ経由の入会が伸び悩むがアフィリエイト費用が抑制され増益。増配。17年9月期もスマホ会員の単価上昇続く。企業向け健康管理サービスパック、スポーツジムと展開するスポーツ管理サービスなどヘルスケア事業を次期の柱に育成。営業先の引き合い旺盛で手応え。
7月29日発表時点。2016年9月期決算予想は、4月28日時点の予想を営業利益+10.7%→17%、経常利益+12.5%→19.2%と上方修正の見通し。
2013年4月12日の235円(1/2分割前470円)、1月19日の240円と2点底をつけて上昇トレンド(A)を形成。この中で2015年2月27日には986円まで上昇し、ここをピークに3月19日の751円まで下げて、下値を切り上げるゆるやかな上昇となったものの、8月11日の930円で戻り高値となって下降トレンド(B)に転換しました。この中で今年の2月12日の580円で当面の底打ちとなって反発し、下降トレンド(B)を上にぬけて5月10日には849円まで戻しましたが、再下落となって7月8日に627円の安値をつけ、7月11日に661円で買転換となり、8月1日には719円まで上昇しましたが、日経平均の下落につれ安となっています。

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(8018)三共生興

 四季報によると、繊維生活関連事業は衣料OEMの苦戦が続く。ファッション関連事業も国内は消費低調なお響く。ただ前期減速した中国事業は底入れ。高級枕ロフテーの譲渡で縮小ながら採算は良化。営業益底入れ。 高級枕のロフテーはエアウィーヴに譲渡。主力の衣料へ集中。中国でのDAKSの販売で新たに小売り最大手の百聯集団と提携、上海などでの販売網を強化。
5月12日時点。2016年3月期は、前期比で営業利益、経常利益ともに大幅下方修正で着地。2017年3月期予想は、2016年3月期比で営業利益+16.4%、経常利益+4.7%と回復見通し。
2012年10月29日の256円を安値に11月中旬からのアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2015年3月20日の552円でピークをつけ、天井圏でもみあって5月15日の540円を2番天井にして、8月25日の422円まで下落し、その後450~490円の間でもみあい10月7日の488円を戻り天井にして下降トレンド(B)となって上昇トレンド(A)を下に切りました。この下降トレンド(B)は下向きの先細三角形の下げとなり、この中で5月13日の351円(ろく売)、6月10日の327円(ろく売)、6月24日の308円(ろく売)と3つの窓を空ける下げとなって6月24日の306円で底打ちの形をつくりました。ここから戻りの体制にはいってきています。

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(5491)日本金属

 四季報によると、主力のステンレス磨き帯鋼は自動車向けが下期に向け数量持ち直す。下落続いた原料のニッケル価格も落ち着く。加工品は自動車向け高精度異形鋼が伸びる。営業益は反発。繰税資産取り崩しなくなる。 販売堅調な高精度異形鋼は17年度、福島工場に2基目の圧延機を導入予定。磨き帯鋼は自動車用の高付加価値品の開発に力点。自己資本充実を優先し復配は先。
7月29日決算発表。2016年5月12日時点では、2016年3月期決算は、前期比、営業利益-35.8%、経常利益―2.0%の下方修正で着地。2017年3月期予想は、2016年3月期比で営業利益+35.9%、経常利益+24.6%と回復予想。2016年7月29日時点では、2017年3月期予想は、5月12日の予想を変わらず回復予想のまま。
2012年1月26日の189円を高値とし9月6日の98円を安値とする三角保ち合い(A)の中で、2013年6月7日の113円を安値に反発となって上放れし、2014年1月8日の174円まで上昇。ここから2月4日の119円まで下げて、120~170円台のボックス相場となりました。このボックス相場の中で2015年8月25日に118円と2014年2月4日の119円に対するダブル底の形となって急騰し、9月3日に210円の高値をつけました。ここをピークに急落となり今年の2月12日には88円まで下げ、もみあって6月28日に88円のダブル底となって反発しかかっているところです。

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配信元: みんかぶ株式コラム