相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/03/18 17:25

(7972)イトーキ

 四季報によると、主力のオフィス家具は新築ビル需要や企業の2次・3次移転により続伸。医療、地方自治体向けなども増える。設備機器は建材間仕切りや研究施設向け機器が堅調。小幅ながら営業増益。前期の税効果による押し上げなくなり、純益は反落。

 18年度売上高1240億円、営業益77億円の超強気の中期計画。ビル需要の取り込みを強化。海外はM&Aも視野に。

 2月12日発表時点での2016年12月期決算予想は営業利益、経常利益ともに2015年比△4.5%。

 2013年8月9日の434円を安値に上昇トレンド(A)を継続中。この上昇トレンドの中で2014年5月26日の869円を高値をつけて調整入りとなりました。11月26日に540円の安値をつけて反発し、2015年4月2日の799円まで戻したあと、再下落となって7月9日の630円、9月27日の645円と2点底をつけ、急反発となって9月8日の947円、12月3日の969円と2山形成する動きとなりました。ここから1月21日の711円まで下落したあと2月8日の881円まで上昇し、再下落となって3月1日の666円の安値をつけて、3月4日に715円で買転換となっています。
 
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(3116)トヨタ紡織

 四季報によると、国内は高付加価値品が牽引。北米も収益改善。トヨタの生産一時停止こなし営業増益。欧州リストラ特損。17年3月期はトヨタ車の生産台数ほぼ横ばい想定でも過去2期の構造改革で欧米黒字化。為替逆風などこなし連続営業増益。増配期待。

 欧州事業抜本改革に着手。独6工場や東欧で生産品目再編、工場閉鎖など模索。調整含め3月末までに詳細詰める。

 2月3日決算発表。2016年3月期予想は営業利益、経常利益とも従来の2ケタ増収・増益を少し上方修正。

 2014年10月14日の1045円を安値に上昇トレンドを形成。この中で2015年1月5日の1650円まで上昇後、2月3日の1340円まで下げて三角保ち合い(B)となり、上放れとなって8月11日の2400円まで上昇。その後9月2日の1833円まで押し目を入れ、再上昇となって11月25日の2769円でピークをつけました。ここから今年の1月18日の2075円まで急落し、上昇トレンド(A)にサポートされていったん2月1日の2535円まで反発するものの再下落となり、2月12日の1591円の安値をつけました。ここから反発となって3月2日に1825円で買転換となってもみあっています。
 
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(1879)新日本建設

 四季報によると、受注は前期比微増。病院など非住宅含め手持ち高水準。労務費負担こなし粗利率改善。営業益続伸。17年3月期は豊富な手持ち工事を順調消化。開発事業も用地仕入れ順調で拡大。労務費高懸念ありやや伸び鈍化も、最高益を連続更新。

 千葉、埼玉など首都圏中心に開発事業を拡大。用地取得から設計・施工、分譲・管理まで一貫体制の再強化図る。

 2月10日決算発表時点。2016年3月期予想を昨年11月11日時点で2ケタの増収・増益発表、今回もその予想は変わらず。

 2014年2月4日の280円、5月21日の276円を2点底に上昇トレンド(A)を形成。この中で12月29日の490円を高値にもみあったあと、2015年4月30日の430円を安値に急上昇となり、8月18日の690円まで上昇しました。ここを高値に一服となって9月8日の538円、11月4日の540円と2点底をつけたところで、11月11日の決算発表で上方修正となり12月7日に745円で高値更新となりました。ここをピークに材料出尽くしとなったあと日経平均の急落につれ安し上昇トレンド(A)を切って今年の2月10日には450円まで下落し、自律反発したあと三角保ち合い(B)となって3月14日に537円で上放れの形なっています。
 
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(7246)プレス工業

 四季報によると、国内で大・中型商用車部品は高水準だが、建機向けが中国で苦戦。17年3月期は国内堅調に、タイや米国で日系自動車メーカー向け新規品の生産本格化。ただ建機向け低迷で微増益圏。減損見込まず。建機落ち込むインドネシアでキャビン生産中断、国内・中国に集約。一部人員はリストラ。自社設計建機キャビンは低コスト(従来比2割減)訴求し営業進捗。

 2月15日決算発表。2016年3月期予想は、営業益、経常益ともに2015年比マイナス変わらず。但し割安株。

 2014年5月22日の339円を安値に上昇トレンド(A)を形成。この中で9月25日の467円の高値をつけて2015年の1月16日の374円まで下落したあと、急騰となって6月25日の599円まで上昇しました。ここをピークに9月7日の421円まで下げて反発に転じるものの、12月1日の577円が2番天井となって下落に転じ、原油安、円高もあって今年の2月24日には370円の全値押し(昨年の1月16日の374円に対する)となりました。ここを底値に反発となって3月4日に410円で買転換となってもみあっているところです。
 
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(7885)タカノ

 四季報によると、期末OEM供給のオフィス向けイスの出荷期、利益寄与。中国向け検査装置も増産効果発現、営業大幅増益。17年3月期は中国での液晶パネル増産計画支えに液晶検査装置が伸長。イスも引き続き首都圏でのビル建設増で数量増。営業益続伸。

 検査装置は高機能フィルム、燃料電池部材用等非液晶分野開拓に力点。住生活は医療・介護の空間機器の開発推進。

 2月5日決算発表時点で2016年3月期予想は2ケタの増収・増益変わらず。

 2012年11月14日の378円を安値にアベノミクス相場にサポートされて上昇トレンド(A)を形成。この中で2014年9月25日の662円まで上昇後、押し目を形成してもみあい2015年2月2日の573円を安値に業績の上方修正を受けて上放れとなり、6月26日の940円でピークとなりました。ここから9月30日の634円まで下げて11月13日の739円まで自律反発しました。しかし、再下落となり上昇トレンド(A)を下に切って今年の1月21日の575円、2月24日の559円と2点底をつけ3月4日に601円で買転換となったところです。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム