相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2016/02/19 17:19

(3333)あさひ

 四季報2015年冬号によると、一般タイプの需要鈍く既存店1%増計画達成は厳しい。ただ高単価スポーツタイプがPB商品投入奏功し好調。円安で仕入れコストアップあるが購買単価改善が効く。前号比増益幅拡大。17年2月期は需要まだ弱いが円安の収益下押し弱まる。
自社倉庫活用し自転車メーカーから商品一括納入、購買単価引き下げ狙う。価値訴求可能なスポーツタイプに重心。
12月21日決算発表。2016年2月期見通しは増収・増益変わらず。
2013年10月4日の1750円を高値に調整入りとなり、下降トレンド(A)を形成。この中で2015年1月6日の1060円、5月13日の1037円と2点底となって急反発となり、7月23日の1530円まで上昇し、ここをピークに反落となり9月7日の1126円まで下落し、11月16日の1192円を2点底にして再上昇となり今年の1月28日には1519円をつけ押し目形成中となっています。上値を1500円水準に下値を切り上げる形となっており、1192円を終値で切らなければ上値を試す形といえます。2月12日にザラ場では1220円となったものの終値では1268円となり2月15日には△32円の1300円と反発しています。
 
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(4204)積水化学工業

 四季報2015年冬号によると、高機能樹脂堅調。円安順風。ただ新築請負が想定ほど戻りきれず。前号より営業増益幅縮小。会社減額計画になお過大感。株式売却特益。17年3月期は住宅への消費増税前駆け込み需要発現が前提。 【活 況】タイで生産開始の塩ビ系樹脂は中東やインドで需要旺盛。日タイ計7万tの生産設備でも不足。エーザイの臨床検査薬子会社を15年12月買収、利益貢献は僅少。
1月28日決算発表。2016年3月期見通しは増収・増益変わらず。
2012年11月13日の604円を安値にアベノミクス相場にサポートされて中期の上昇トレンド(A)を形成。ここの中で2013年8月30日の900円、10月8日の920円を2点底にして再上昇となり、12月3日に1448円の長い上ヒゲを出して、いったん調整となりました。2014年の3月25日の1001円で底打ちとなって業績上方修正を受け角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行し今年の4月28日の1752円の高値をつけてピークとなり、5月28日に1713円で2番天井をつけて下降トレンド(C)入りとなりました。
上昇トレンド(B)を切ってもみあっているところに日経平均が急落となり、9月29日の1202円まで下落しました。ここを安値に反発し下降トレンドを上にぬけて10月5日に1285円で買転換となって反発しています。その後は12月17日の1608円まで上昇し、ここをピークに日経平均の急落につれ安し再下落となって2月12日に1216円まで下げて昨年の9月29日の1202円に対する2点底の形となって反発しています。
 
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(3569)セーレン

 四季報2015年冬号によると、主力の自動車シート材は国内で合成皮革中心に増加。海外は米国が好調、ブラジルで新規案件貢献。好採算の電子材料も伸びる。営業益続伸。連続最高純益更新、増配。17年3月期も生産能力拡大により北米やアジアでシート材が順調増。
等身大電子看板で試着しながら柄など選べる新サービス開始。女性管理職向けに都心2店開設、本格育成へ。
2月4日決算発表。2016年3月期見通しは増収・増益変わらず。
2013年9月2日の608円を安値にゆるやかな上昇トレンド(A)を形成していましたが、この中で2014年10月1日の1029円を高値にもみあいとなり、12月17日に880円まで押し目を入れたと、角度の大きい上昇トレンド(B)へ移行しました。この上昇トレンド(B)の中で2015年8月18日に1489円の高値をつけたところで、中国ショックで日経平均は急落となり、これを受けていったん調整となりましたが、その後は反発に転じ11月13日には1550円と高値を更新しました。しかし再び中国の経済への懸念や原油安から世界同時株安となり、日経平均も急落しこの銘柄も上昇トレンド(B)を切って2月12日には1019円まで下落しました。
 
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(4078)堺化学工業

 四季報2015年冬号によると、酸化チタンが鉱石安・重油安の二重奏。顧客の国産品回帰で操業度上がる。のれん償却、風邪薬の広告費こなす。子会社の移転補償金特益。17年3月期は遅れぎみだった紙おむつ増設がフル稼働へ。
16年1月水素化触媒、6月機能性分散体の工場新設。医薬中間体も増設。松岡メディテック(14年買収)の輸出販路活用へ。10億円上限で自己株買い(~16年4月)。
2月5日決算発表。2016年3月期見通しは増収・増益変わらす。
11月5日決算発表。6月13日決算発表で2016年3月期予想を上昇修正し増収・増益変わらず。
2013年11月13日の200円を安値にアベノミクス相場にサポートされ2013年9月30日の380円まで上昇。その後、三角保ち合い(A)となっていましたが、その煮詰まったところで2014年10月17日の300円を安値に上放れとなり、2015年6月17日には460円の高値をつけました。この高値圏でもみあっているところで8月に中国ショックから日経平均が急落し、つれ安となって8月25日に319円まで下落しました。ここを安値にもみあって9月30日の333円を2番底に急反発となり12月7日には452円まで上昇するものの再度、世界株安となったことで急落となりました。2月12日(金)の日経平均15000円割れの時点で282円まで下落しましたが、ここを安値に反発となっています。
 
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(4631)DIC

 四季報2015年冬号によると、国内インキ低調、海外は為替で目減り。ポリマー好調と原料安で表記達成。16年12月期は液晶新製品が通期貢献。海外包装用インキ、コンパウンドなど能力増強分が加わる。吹田工場跡地売却特益ない。
15年12月まで1900万株、50億円上限で取得、1月に消却。長計の18年度営業益800億円目標。液晶、有機顔料など伸長、国内紙用インキのリストラ必須。
11月13日決算発表。2015年12月期決算は増収・増益予想変わらず。
2012年11月14日の129円を安値にアベノミクス相場がスタートし、現在は中期上昇トレンド(A)の中にあります。この中で129円を安値に短期上昇トレンド(B)を形成し2013年11月16日の328円まで上昇し、ここを当面のピークとして調整入りとなり、2014年10月17日の204円まで下落しました。ここから再び短期上昇トレンド(C)を形成し今年の4月22日には382円の高値をつけました。この382円をピークに5月15日に355円で売転換となり、調整入りし7月9日の271円まで下げて8月12日の314円まで反発後、下向きの先細三角形(D)の下落となり、この中で9月29日に258円の安値をつけて反発し10月5日に290円で買転換となって上放れの形となりました。
ここから大幅上昇となり、12月1日には377円まで上昇し4月22日の382円に対する2番天井の形となり、その後、日経平均の急落につれ安し、予想以上の下げとなって上昇トレンド(A)を切り反発となっています。
 
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配信元: みんかぶ株式コラム