(6632)JVCケンウッド
四季報2015年冬号によると、買収で売上高約150億円上乗せ。主力の車載は中近東・欧州で数量減。国内はカーナビ新規受注に伴う先行開発費が想定超。前号比減額。不動産売却益。17年3月期はカーナビが今期受注分貢献で回復。
国内販売分の生産を一部国内移管し為替変動影響を抑制。ディーラー向け受注増で来期シェア4割、1位も視野。協調融資の借り換え実施、金利は低下。
10月30日決算発表。2016年3月期は営業益下方修正。同社が物色人気を集める要因は、自動運転技術の開発でコンピューターシステムで制御するという高度な技術に加え高度なカーナビ技術をもつ同社に期待が集まっています。
2011年3月10日の500円からの中長期下降トレンドの中で2013年11月11日の159円で底打ちとなり、日本ビクターとケンウッドの経営統合によってJVCケンウッドとなり、業績は着実に改善し上昇トレンド(A)を形成しています。この中で昨年の10月31日の202円を安値に大幅上昇となって今年の3月12日に419円の高値をつけ、ここをピークに調整入りとなって下降トレンド(B)となりました。この調整中に日経平均の急落が起こり8月25日の240円まで急落し、もみあっているところで3月12日の419円の信用期日の投げが出て9月4に240円とダブル底の形をつくり9月9日に266円で買転換となりました。
しかし9月17日の295円で下降トレンド(B)にアタマを押さえられ9月29日に261円まで押し目を入れ、再上昇となって10月7日に304円で再度の買転換となり、10月26日の352円まで上昇、ここから11月5日の284円まで押し目を入れ、再上昇となって11月30日に361円の戻り高値更新となりました。ここで日経平均の急落につれ安し、再び大きな押し目を形成してきています。
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(8005)スクロール
四季報2015年冬号によると、雑貨事業は効率性重視し夏のカタログ刊行を取りやめ大幅縮小。ただ採算むしろ好転。健粧事業もPB化粧品が人気化し収益を押し上げ。会社計画は下期に広告宣伝費の再拡大が前提で保守的。17年3月期は広告宣伝含め先行投資一巡。増益。
豆腐由来のPB化粧品は全販路を活用し一段拡販を図る。個人向け通販は需要増勢中の50歳超の女性に焦点を絞る。
10月27日決算発表。2016年3月期は、黒字転換予想変わらず。
2011年1月28日の380円を高値とし、6月13日の238円を安値とする上値を切り下げる直角三角形(A)の保ち合いの中で、2012年11月14日の232円を安値にアベノミクス相場にサポートされて、いったん三角保ち合い(A)を上放れして、2014年1月6日の349円まで上昇するものの、調整不足となって再下落となり三角保ち合い(A)の中に再び戻りました。しかし三角保ち合い(A)の煮詰まった位置で下落が止まり、2014年5月13日の243円、10月29日の244円とダブル底をつけ、上放れとなって大きく上昇し今年の8月17日には549円の高値をつけました。ここで日経平均の急落につれ安し、9月8日の379円まで下げて、もみあい9月29日に378円のダブル底の形となって再上昇となり、10月20日には589円の年初来高値をつけました。
ここから買われ過ぎと日経平均の急落につれ安し11月5日には410円まで下落、いったん反発となって12月1日に472円まで上昇し買転換となるものの再下落となって12月15日には418円で売転換となりました。
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(2503)キリンホールディングス
四季報2015年冬号によると、】国内医薬は新薬増。だが国内飲料で大容量品増え採算低下。前号より営業増益幅縮小。会計方針変更あり実質微増。16年12月期は豪州でビール伸長。国内もコーヒー数量増。バイオも堅調。国内でのビール業務用の販促費こなし小幅営業増益。
15年8月買収のミャンマー・ビール会社(年商約250億円)は16年度に連結入り。利益まだ小ながら成長市場開拓。
12月21日発表。2015年12月期に560億円の赤字に転落すると発表。ブラジル経済の悪化に歯止めがかからない中では収益の立ち直しのシナリオに懐疑的。
2012年7月26日の864円を1番底、11月16日の944円を2番底にしてアベノミクス相場がスタートし、急騰となって2013年5月17の1868円まで上昇しました。ここをピークに買われ過ぎからの調整となって下降トレンド(B)入りとなり、2014年の2月17日の1290円で底打ちとなりました。6月19日の1518円まで反発したあと、再下落となって10月17日の1311円まで下げ、ここが2点底となって短期の上昇トレンド(C)となり、今年の8月4日には1915円まで上昇して2013年5月17日の1868円を更新しました。ここをピークに上昇トレンド(C)を切って9月29日には1526円まで押し目を入れ、再上昇となって11月26日には1800円まで戻しましたが、この水準でのもみあいとなり日足では順下げの3山形成となったあと、12月21日の発表でキリンが初の最終赤字となったことで12月22日は▼102円の1669円の売転換となりました。
景気が急速に悪化しているブラジル事業の不振が理由となっています。業績の足かせだったブラジルの処理に踏み切り業績の回復を急ぐとしていますので、大きく下げたところは買い有利となりますが、目先は戻り売りの可能性が高いといえます。
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(5233)太平洋セメント
四季報2015年冬号によると、国内販売計画は1550万t(前期比3%弱減)と期初比63万t下振れ。中国事業も厳しい。ただ輸出は続伸。原燃料安が販売減を補い、営業益横ばい。想定より韓国持分益持ち直す。17年3月期は下期から五輪需要が動き出す。営業益好転。
事業開始から初の営業赤字に転落、減員まで踏み込む。フル稼働中のフィリピンは日本からの半製品輸出で補完。
11月10決算発表。前回と同様に2016年3月期予想は2015年3月期実績を下回る予想のまま据え置き。
チャートの動きは、2012年10月22日の161円を安値にアベノミクス相場のスタートによって11月15日の176円で買転換となり、上昇トレンド(A)を形成しました。
この中で2013年10月21日に436円の高値をつけて反落となり、上昇トレンド(A)を切って2014年2月4日の344円まで下落しました。このあとは終値ベースでは345~435円のボックス相場へ移行しています。
このボックス相場の中で、今年は1月16日の340円、7月9日の341円とダブル底となって8月20日の428円まで上昇し、10月1日に日経平均の急落で346円まで下げてボックスの下限に到達し、ここから11月12日の415円まで上昇して、再び12月14日の350円まで下げボックスの下限での動きとなっています。
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(4613)関西ペイント
四季報2015年冬号によると、前半、国内と南アが想定下回る。高原状態のインドはルピー高による目減りが痛い。下期に南アが需要期でも完全な挽回は困難か。17年3月期もインドなど海外牽引、国内のコスト低減が通期化。
来期開始の次期中計もインド、南アなど地域中核国から周辺へ進出続く。先行者利益追求。今期中にミャンマー工場稼働。国内は工業用の低シェア製品で攻勢。
11月11日決算発表。2016年3月期予想は増収・増益変わらず。
2012年11月14日の806円を安値にアベノミクス相場がスタートし、2013年5月17日の1481円まで短期の上昇トレンド(A)となって、いったん調整入りとなり8月21日の1100円まで押し目を入れました。ここから上昇トレンド(B)へ移行していましたが、この中で2014年10月17日の1412円を安値に急角度の上昇トレンド(C)となり、今年の3月17日に2382円で当面のピークとなりました。
ここから下降トレンド(D)へ転換し7月28日の1851円まで下落後、8月11日の2291円まで急上昇となるものの、日経平均の急落につれ安し9月25日には上昇トレンド(B)をいったん切って1537円まで下落しました。ここから反発となって11月24日の1999円まで戻したあと、押し目形成となっています。日経平均が堅調であれば戻りを試すところですが、現在の日経平均は不安定な動きをしているため1767円の安値を守った場合と、切った場合に分けて考えるところです。理想的には9月25日の1537円に対する2番底の形となることです。
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